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関節リウマチの症状

 関節リウマチの発症は、数週間にわたり徐々に症状が進むのが最も一般的です。最近の多くの報告では発症後5年以内に、特に2年以内に急速に進行することが明らかになっています。一方、初発症状として、劇的かつ急性に数日の間に多くの関節に発症することや単独の関節に生じることはまれです。また、前兆などはありません。

 関節自体の症状として関節の疼痛、腫脹(いわゆる軟部組織の緊満感や関節に水が貯まる水腫)、熱感、可動域制限(動きの制限)、変形がみられます。
 関節リウマチの最大の特徴は、左右対称性の多発性の関節炎であるといわれてきました。特に手指や手関節、肘関節などの上肢の関節にその傾向が強くなっています。また、上肢の関節が初発であることが多く、膝や股関節・足関節などはそれに続発することが多くなっています。
 一方、脊椎においても頚椎でも第一頚椎と第二頚椎の間で不安定化が生じることが比較的よくみられ、頚部の疼痛や手足のしびれなどの神経症状がみられます。また、足の変形では外反母趾変形や扁平足やそれらに伴う胼胝(ベンチ)といった症状ももたらします。

 関節リウマチは関節の症状以外にも全身の倦怠感や疲労感がみられます。また、関節外症状として関節周囲にできるリウマトイド結節や腱の滑膜炎がみられます。腱の滑膜炎は手指に多くみられ、腱の断裂を生じ、指の伸展障がいを生じることがあります。そのほかにも関節リウマチは胸膜炎、心膜炎、そして間質性肺線維症などを呈することがあります。

正常な関節と関節リウマチの関節

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