MY介護の広場トップ >  一般のみなさま >  しにあレシピ >  高齢者の体の変化について

高齢者の体の変化について

 人は年をとると個人差はありますが、体の機能が衰え、「食べる」ということにもさまざまな影響がでてきます。
 高齢者の体はどのように変化し、楽しく安全に食事をするためにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

1. 味覚が変化する

 舌の味蕾(みらい)が減り味覚が衰えるため、甘みが強い物や味の濃いものを好むようになります。
 しかし、糖分や塩分の取りすぎは健康面から見てもよくありません。献立を立てるときは味付けにメリハリをつけ、食欲がでるように工夫しましょう。酸味や香味野菜をうまく取り入れるのもよいでしょう。

2. 口が渇きやすくなる

 唾液の分泌が減り、粘度も高くなるので、口の中が乾き、食べ物が飲み込みづらくなります。水分の少ないものを食べるときは、汁物、水やお茶などを用意しましょう。水分でむせやすい人は、少量ずつ、スプーンなどで飲みます。
 また、料理にとろみをつけても飲み込みやすくなります。

3. 噛む力が低下する

 入れ歯や虫歯、また、筋肉が衰えることにより、噛む力はかなり低下します。やわらかい糖質のものや脂質の多いものは食べやすいのですが、そればかりでは食事のバランスが悪くなります。かたいものは切り方、火の通し方などを工夫して、いろいろなものを献立に取り入れたいものです。

4. 胃腸の働きが低下する

 消化液の分泌が減ることや、胃腸の働きも低下するので、下痢や便秘をおこしやすくなります。下痢は食材の鮮度、衛生面など、十分注意しましょう。便秘は水分不足、運動不足、食物繊維不足などから起きます。また油分が不足しても起こります。

5. 体の水分が減る

 細胞の水分量が減り、のどの渇きにも気づきにくくなってきます。こまめに水分をとり、脱水症状を起こさないように気をつけましょう。

6. むせやすくなる

 食べたものが気管に入りそうになると、それを排出するためにむせるという反応がおきます。
 むせると苦しいので、食事をする意欲がおちたり、誤嚥して、肺炎を起こすこともあります。水分のすくないもの、粉っぽいもの、ほくほくしたもの、また水や味噌汁なども注意が必要です。適度なとろみをつけ、食事のときの姿勢にも気をつけます。



しにあレシピトップページへ戻る

MY介護の広場トップ >  一般のみなさま >  しにあレシピ >  高齢者の体の変化について