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6.加齢性難聴の人との接し方

 聞こえが悪くなると下記のような影響が広がります。

聞こえにくくなる
小さな音が聞こえにくい
言葉が聞き取りにくい・理解できない

コミュニケーションが困難になる・
危険が察知しにくい

孤立・不安・憂うつ・
意欲の減退などの心理的影響

社会との交流が少なくなる

認知機能へ影響する

 難聴の人は聞き返しが多くなり嫌がられたり、聞き誤りが多くなったりしがちです。そのため、本人も周りから疎んじられていると思い、遠慮したり疎外感に陥りがちです。
 特に、多くの高齢者の方々は、自分が加齢性難聴になっているという自覚がありません。
 ですから、上手くコミュニケーションが取れないと、相手の話し方が悪いと思いこんだり、極端な場合は「だまされた」「バカにされた」などと思いこんでしまうケースもあります。

 これらは、認知症へのリスクをたかめるというデータもあります。

 話し方に気をつけると同時に、そのような高齢者心理に寄り添い、ともに支え合いたいものです。具体的には、周囲が、難聴者との接し方や話し方のスキルを身につける他、「補聴器を活用する」方法もあります。

補聴器を活用する

 現在のところ、加齢によって低下した聴力を改善する治療方法はなく、必要に応じて補聴器で聴力を補います。

  1. 耳鼻科で診断を受ける
    (補聴器相談医がいて、補聴器適合検査施設の認定を受けている耳鼻科医院だと、なお良いでしょう)
  2. 補聴器とその周辺機器の適切な選択・調整(フィッティング)を行なってもらう
    (1.の耳鼻科医院と連携が取れていて、高齢者自身が通いやすい場所にある補聴器販売店が良いでしょう)
  3. 生活や仕事の場面で上手く聞こえなかった、うるさすぎて使えなかったなどの不具合がある場合は、継続的に微調整をしてもらう

 補聴器は、「若いころの聞こえ方に戻す」という機器ではなく、「聞こえなくなった音を補う」機器です。
 ですから、生活や仕事のどんな場面で困っているのかなど、聞こえ方を改善したい場面をご自身で整理してから相談に行くと良いでしょう。

 なお、補聴器だけでは、聞こえ方が不十分な場合は「人工内耳」という方法もあります。 詳しく知りたい方は耳鼻科の医師にご相談ください。


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