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肺炎のリハビリテーション

嚥下する能力を回復するために「嚥下リハビリテーション」を行ないます。

 高齢者がかかりやすい誤嚥性肺炎は、食べ物を噛んで飲み込む力や、気管に固形物や水分が入ってしまったとき、咳などによる防御機能が低下することで起こります。その嚥下する能力を回復するために「嚥下リハビリテーション」を行ないます。

口腔ケア

 口腔ケアは訓練を行なう上での前提条件となります。食べ物のカスが口腔内に残っていると歯垢や歯石、舌苔となって細菌の増加を招く原因となりますので、歯ブラシなどを用いて、口腔内をきれいにします。

嚥下体操

 首や肩、胸、舌や口の運動を行ない、嚥下をしやすくするための体操を行ないます。深呼吸や首の運動、頬を膨らませたり、舌を左右の口角に触れたりするエクササイズが効果的です。また、上体やのどに力を入れながらの発声や、高音や裏声などの発声で筋力をアップさせます。

<飲み込み機能のための準備体操>

普通に呼吸しながら
ゆっくり首を回す

首を左右に
ゆっくり曲げる

肩を上下させる

頬を膨らませたり、
引っ込めたりを
2~3回繰り返す

左右の口角を舌で
2~3回触る

舌を出したり、引っ込めたりを
2~3回繰り返す

「ララララ、パパパパ、
カカカカ」とゆっくり
発声する

関節可動域訓練

 肩や首、胸の筋肉や関節などの動きに制限がある場合は、筋肉のリラクゼーションを行ない、関節の動きを広げるように運動します。

口腔周囲の運動

 舌、口唇、頬などの硬くなった筋肉を柔らかくするために、言語聴覚士などの指導のもと、マッサージや運動を行ないます。

ブローイング

 コップなどの器の水にストローやチューブを入れ、できるだけ長く息を吹き込んでいく訓練を行ないます。

嚥下反射訓練・嚥下訓練

 唾液を飲み込む練習を行ないます。舌を前に突き出したまま唾液を飲み込んだり、氷を口に含んで冷温刺激を与えたり、のどぼとけや舌の奥の部分を氷水に浸したスポンジなどで刺激します。

咀嚼訓練

 ガムなどを噛んで、噛むために必要な筋肉を鍛える訓練を行ないます。

摂食訓練

 薄くスライスしたゼリーなどを使い丸飲みする訓練や、固形物と流動物とを交互に食べたり、一口嚥下した後に唾液を飲み込み残留物を防ぐ訓練などを行ないます。

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