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食事と生活リズム:何時にどれくらい食べるのが理想?

掲載日:2020年3月22日

食事と生活リズム:何時にどれくらい食べるのが理想?

食事には健康増進、成長、学習、楽しみなどいろいろな役割がありますが、生活リズムを整えるというのも重要な役割の1つです。1日3食食べるというのが常識とされていますが、これは科学的な根拠があってのものです。それでは、食事が生活リズムに与える影響と、理想的な食事時間について見ていきましょう。

食事と生活リズム

食事と生活リズム

私たちが夜に眠くなり朝に目が覚めるのは、体に備わっている体内時計のおかげです。体内時計は体温、血圧、ホルモン分泌といった体の重要な働きをコントロールしています。

体内時計は太陽の光と関係があります。夜型の生活を続けて生活リズムと体内時計がズレてしまうと、体にとっては大きなストレスになり、体や精神的に悪影響を及ぼすことがあるのです。

このズレがなければ、心穏やかで健康的に過ごすことができるのですが、そのためには食事が重要な役割をしています。特に朝食は、1日を始めるスイッチとなる大切な食事です。朝起きたら朝日を浴びて、朝食をしっかり摂り、体を目覚めさせてあげましょう。

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朝食をしっかり食べなくてはいけない理由とは?

朝食をしっかり食べなくてはいけない理由とは?

朝食は、お休みモードから活動モードに切り替えるスイッチとしての役割もありますが、エネルギーを作るという意味でも重要です。朝食をとらないまま学校や仕事へ行くと、頭がボーッとしたり、眠くなったりして活力的に動けなくなります。

脳の栄養になるブドウ糖は、12時間分しか蓄積できません。前の日の夕食から昼食まで何も食べないと12時間以上も空いてしまうことになり、ブドウ糖が使われて枯渇してしまいます。

ブドウ糖を補給するためには、ご飯やパンといった主食と呼ばれる炭水化物をしっかりと摂るようにしましょう。また、「朝の果物は金」といわれるのも、果物には糖質が多く含まれていることが理由となっています。

さらに、朝食の摂取状況と学習能力には相関があることが示唆されています。健康のためだけではなく学習能力向上のためにも、子供のうちからしっかりと朝食をとる習慣を身につけてあげましょう。

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夕食は何時までにとるのがベスト?

夕食は何時までにとるのがベスト?

朝食は眠っていた体を目覚めさせ、エネルギーを作るために重要なものですが、朝食の欠食は遅めの夕食と関連があります。夕食を適切な時間に摂ることは朝食をしっかり食べるということにも繋がるのです。

仕事をしている人は特に、夕食が遅くなる傾向にあります。夜は日中よりも活動量が少なく、エネルギーが消費しきれず脂肪として蓄積されやすくなります。また、入眠が遅くなって睡眠時間が少なくなることで体調不良精神的な疲労の原因となります。

夕食は寝る前の2~3時間前には済ませておくことが理想的ですが、必ずしも毎日守れるわけではありません。時間が遅くなってしまったときは低脂肪でカロリーが低く、消化の良いメニューがおすすめです。

また、夕方におにぎりやサンドイッチのような糖質補給のできる補食をし、帰宅後はおかずのみの食事にするという方法もあります。遅い時間にカロリーの高い食事をするのは肥満や病気のリスクを高めるとともに、生活リズムが崩れる原因となります。活動量の少ない夜はカロリーを抑えた食事を心がけましょう。

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まとめ

食事は、生活リズムを整えて心身の健康を保つという意味からも健康管理には欠かせないものです。ただ栄養を補給するものではなく、体内時計を調整する役割もあるということを知っておきましょう。

また、バランスの良い朝食は1日を活力的に過ごすためにも大切です。生活習慣はなかなか変えることができないので、家庭での食育を大切にして子供の頃から良い習慣を身に付けていきましょう。

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