2.ご本人の気持ちを中心に考えてあげましょう
信頼して、安心できる穏やかな人間関係を続けていくには、お互いのことをよく理解していることが基本です。これは親子関係や、介護関係においても同じこと。
「どういうふうに接すると、その人が穏やかな心で過ごしてくれるのか」そんな目で、相手の心模様や体調の変化などを見つめていると、たくさんのことがキャッチできます。
子育てもそうですね。こうして相手のペースや気持ちを中心にして考える「パーソンセンタード・ケア」こそが、体や心の問題の早期発見にもつながります。

お一人おひとり個性が違うことを
認めて接しましょう

個性の根っこを探しながら、いろいろ聞いてみます。
自然に話を傾聴する心構えになりますから、得られる情報も多くなります。
家族とお年寄りとのコミュニケーションでも、
こんなやりとりが大切なのではないでしょうか。
元気な心でいてもらうには...
社会とのかかわりが希薄になるに伴って、お年寄りの心は内向きになりがちです。
新たな生きがいをもち、心を外に向けて暮らしていくために、家族ができることを考えてみましょう。

住まいの身体的負担を減らす工夫で、外出しやすい環境づくりを。
趣味を通して新しい人と出合ったり、旧友と交流したり、
友人関係を広げられるようなサポートを。
孫の世話や留守番など、ささいなことでもよいのです。
大切なのは「家族がお年寄りを必要としている」というメッセージです。
料理、絵画、俳句...etc.何かを生みだす作業が元気を保つもと。
サークル活動などでお互いに誉め合う体験を。
コミュニケーションを深めるには、自分の人生を話せる時間が大切。
そのために、家族は「聞き上手」になりましょう。
スキンシップは愛情とエネルギーの供給。
気軽に握手をしたり、肩をもんであげたり、スキンシップを。
散歩や体操など、できる範囲で体を動かすようにすすめましょう。
社会や人とのつながりが、
生きがいのもと。
心もハツラツとしてきます。
ご本人の気持ちを
中心に考えてあげましょう