4.こんな発言や行動の変化が見られたら...
老化に伴う心の変化は、さまざまな発言や行動の変化として現れてきます。動揺したり悲しんだり、家族の中にもいろいろな反応が起こるでしょう。
しかし、大切なのは「相手の心が今、どんな状態なのか」理解しようという冷静な姿勢です。ここで、よく見られるケースにおける対応例を紹介します。

否定すると不安や怒りを引き起こし、肯定すると現実としてとらえます。
少し話題を変えるとともに、お年寄りの恐怖感を受け止めてあげることも大切です。

記憶障害を自覚している場合には、メモが有効。日常生活の予定や大切な物を入れた場所などをメモしてもらい、確認する習慣をもってもらうとよいでしょう。

言葉をかけましょう
うつ病の可能性も考慮し、励ましの言葉は控えましょう。
相手のつらさをいたわる気持ちで接し、安心感をもたせるような言葉かけを。

あげましょう
怒りで反応すると、相手の怒りをさらにエスカレートさせます。
何か思い通りにいかないで困っていることがあるかもしれません。何に困っているのか考えてみましょう。

涙は感情の浄化ですから、無理に抑えないことです。人前で涙は見せたくないという人には、ひとりでいられる場所と時間を用意してあげましょう。
「いつもと様子が違う」と
思ったら、早めに医療機関の受診を
まず、かかりつけ医に相談を。その結果、専門的な診察と検査が必要になれば、専門医を紹介してもらいましょう。
高齢者の心の問題に対しては、以下の機関が対応してくれるので、相談してみるのもよいでしょう。


- 地域包括支援センター
- 精神保健福祉センター
- 保健所
- 市区町村役場の精神保健福祉担当課や高齢者担当課

こんな発言や行動の変化が
見られたら…