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2.心を軽くするコツ その1 理解する・受け止める

監修:長田久雄(桜美林大学大学院老年学研究科 教授)・服部安子(社会福祉法人浴風会 浴風会ケアスクール 校長)

監修:長田久雄(桜美林大学大学院老年学研究科 教授)
服部安子(社会福祉法人浴風会 浴風会ケアスクール 校長)

 認知症の人の言動に振り回されていませんか?
 実は、その言動には背景や理由があります。それが分かると、受け止め方や対応が変わり、相手が落ち着くので介護する側も楽になります。

困った症状の背景には認知症の進行が

認知機能の低下

進行

この進行を防ぐためにも、もの忘れを責めないことが大切。
本人の不安が減り、穏やかになります。

もの忘れなどの症状(中核症状)

体験したことそのものを忘れる

日時・場所の理解ができなくなる

言葉がうまく出なくなる など

進行

注意したり間違いを指摘したりせず、認知症の人の感じていることに寄り添い、とにかく安心させるような対応を優先すること。そうすれば困った症状が軽減します。

困った症状
(行動・心理症状)

大声を上げる

ひとり歩き(※)や妄想が現れる

暴力を振るう など

※従来の「徘徊」という表現が改められ、現在は「ひとり歩き」などに言い換えられています。

困った症状を
和らげる接し方
  • 褒める
  • 気持ちに寄り添い共感する
  • もの忘れを否定せずに合わせて、
    その人の世界を共有する 
    など
困った症状を
招く接し方
  • 注意したり叱ったりする
  • 相手が理解できなくても一方的に
    説明や指示を繰り返す
  • 言っていることを否定する 
    など

次のような上手な
受け止め方を心掛けましょう。

重い心をフワッと軽く 
思いを上手に受け止めましょう

ケース1

ごはんを何度も催促する

本人

おなかが空いた

ごはんを食べる時間だ

ごはんを食べたい気持ちを尊重しないと

介護者

認知症の人は満腹中枢の機能低下もあり、ごはんを食べたことを忘れがちです。「お茶を飲んで待っててください」などと言って、気持ちを受け止め、安心感を与えるのがコツです。

ケース2

財布を盗んだだろうと疑ってくる

本人

確かにここに置いたはず

自分がなくすはずがない

財布がなくなった不安を私にぶつけてるんだろうな

介護者

認知症の人は、身近な人ほど強くあたってくる傾向があります。頭から否定せず、本人の気持ちに添いながら一緒に探して、本人が見つけられるように支援しましょう。

ケース3

家族を他の誰かと間違える

本人

失礼のないようにしなければ

この場に合わせた行動を頑張ってるんだろうな

介護者

認知症が進行すると、家族の顔が分からなくなることもあります。全てが分からなくなったわけではありません。「元気そうですね」などと話を合わせて、安心してもらいましょう。


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