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3.心を軽くするコツ その2 ひとりで頑張らない!

監修:長田久雄(桜美林大学大学院老年学研究科 教授)・服部安子(社会福祉法人浴風会 浴風会ケアスクール 校長)

監修:長田久雄(桜美林大学大学院老年学研究科 教授)
服部安子(社会福祉法人浴風会 浴風会ケアスクール 校長)

 介護が続くうちにひとりで頑張っていても、感謝されることが少なくなってきます。ひとりでストレスをためて爆発する前に、助けを求める知恵を持つことが重要です。

ひとりで抱えてしまうのは、
こんなことが原因

周りの環境が原因

介護は身近な家族がするものという風習・価値観が根強く、他の家族や親戚などが非協力的

本人が介護サービスを利用したがらない

考え方・性格が原因

家族だけで全ての面倒を見ようとしている

真面目で責任感が強過ぎる

人に頼ることを恥ずかしがる

誰かに相談する勇気を
持ってください!

 「本人が家族以外の人のケアを拒否するときに、他の家ではどう対応しながら介護のプロにつなげたか」など、介護の内容や介護経験者の知恵が役立ちます。行政や地域とつながり、いろいろなサポートを活用しましょう。

次のような、つながりや
サポートを大切に!

諦めないで!周囲のサポートに目を向けましょう

1.介護サービスを活用する

デイサービス・ショートステイを上手に取り入れて

 介護家族の手を日中空けることができるデイサービスや、ショートステイなどをうまく取り入れましょう。利用する本人が嫌がることもありますが、ケアマネジャーに相談して、状況に合わせたサービス・施設利用を考えてもらいましょう。

サービス・施設選びのポイント

社交的かどうかなど、本人の性格に合った施設を
選べるようにケアマネジャーに相談

サービス担当者との相性、施設のプログラムなども確認を

2.地域とつながる

ご近所の力を借りる工夫や地域の福祉サービスの活用も視野に

 隣近所の人はもちろん、民生委員や町内会長に事情を説明したり、交番にひとり歩きの危険性を相談したりしておきましょう。またNPO法人・ボランティアなどが行なっている福祉サービスには、移送、配食、見守りなどさまざまなものがあります。まず地域包括支援センターへ出掛け、相談してみてください。

3.家族会・認知症カフェなどを活用する

同じ境遇の仲間をつくり情報交換などを行ないましょう

 認知症の人や家族をはじめとした地域の人たちや、介護・医療の専門家などが集う「家族会」「認知症カフェ」などへの参加がお勧めです。近くのどこにそのような集まりがあるのか、地域包括支援センターなどに聞いてみましょう。

メリットその1

知恵・知識を教えてもらえる

 家族会・認知症カフェは、介護経験者の知恵や専門家の知識の宝庫です。

メリットその2

介護の苦労を分かち合える

 同じ境遇で同じように苦労している人とは、話しているだけでも心が安らぐものです。

メリットその3

孤独感の解消

 介護の苦労を分かち合える人とつながりを感じると、ひとりで抱えている孤独感が薄らぎます。

※お住まいの地域により受けられるサービスなどは異なります。
詳しくは地域包括支援センターなどにご相談ください。


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