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入浴介助編

Q18
体の不自由なお年寄りの入浴介助法は?

 食前、食後すぐの入浴は避け、体調をチェックし、排せつを済ませてから入浴するようにします。冬場など寒い時は浴室や脱衣所は前もって暖めておき、お年寄りの部屋との温度差がないように気をつけます。

 浴室は滑りやすいので、床に余分な物を置かず、必要なものは1箇所にまとめておきます。濡れた体は滑りやすいので、浴室内には手すりを設置し、浴槽内には滑り止めマットを敷くとよいでしょう。

 また、手すりは浴室だけではなく、脱衣所にも付けておくと椅子に座って衣服を着脱する時やバスタオルで体を拭く時も安心です。入浴後は湯冷めしないように気を付け、水分の補給もしてあげてください。

Q19
入浴ができない時は?

 座ることができればシャワー浴を。シャワーチェアに座らせ、肩や背中にタオルを掛け、その上から温かいシャワーをかけます。

 その際、深めの洗面器にお湯を張り、足をつけておくと入浴気分も味わえます。シャワー浴も無理な場合は、手足だけの部分浴でもいいでしょう。

 おむつを使っている場合は、陰部を1日に1~2回は洗浄用シャワーボトルを利用してぬるま湯で洗い流します。

 入浴、シャワー浴、部分浴のいずれも無理な場合は、熱いおしぼりで清拭をします。清拭は暖かい日中、バスタオルを掛け、拭くところだけ出すようにして、体を冷やさないように行ないます。

 清拭剤もさまざまなものが市販されていますので、お年寄りの状態にあった物を使いましょう。介護サービスのなかには、自宅に入浴用の浴槽を持ってきてくれる「訪問入浴サービス」もあります。

Q20
入浴後の注意点を教えて。

 通常、入浴後は汗をかいて水分が失われています。水などでたっぷりと水分を補給します。

 また、思っているよりも体力を使っていますので、ゆっくり休息を取るようにしましょう。
 爪が伸びていたら、入浴後の爪が柔らかくなっているのでその時に切るといいでしょう。

Q21
寝たきりのお年寄りの歯磨きの介助法は?

 お年寄りは口の中の自浄作用が低下しているので、歯磨きをおろそかにすると口臭の原因になるうえ、口内炎や肺炎も引き起こしかねません。

 起床時と毎食後は歯磨きをするようにしましょう。寝たきりといっても上半身を起こせる人は起こし、寝具や衣服を汚さないようにタオルなどを掛けて自分で磨いてもらいます。

 握力が弱い人でも電動歯ブラシを使えば磨けるようになるかも知れません。上半身が起こせても自分で磨くことができない場合は、歯ブラシや歯間ブラシ、口腔内の粘膜を取るスポンジ形状のブラシなどで磨いてあげましょう。


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