献立 No.78 お粥とトッピングバリエーション
<流動食・きざみ食>
噛む力が弱い人、飲み込む力が弱っている人には、食べ物を一工夫して食べやすくする必要があります。そのために「きざむ」「つぶす」「スープ状にする」など食べ物の大きさを変えるのも一つの方法でしょう。また、「トロミをつける」「卵とじにする」「マヨネーズ和えにする」など調理の工夫もいろいろあります。
しかし、食べやすくなる反面、どんな料理かわからなくなり、食欲がなくなることもあります。ここでは、食べやすいと同時に食欲がわくような、見た目にも美味しそうな料理を紹介いたします。
お粥は食べやすいように水分を調節してください。トッピングは味や食感に変化をつけ、食欲を刺激します。本人にとって食べやすいものを選んでもらいましょう。
材 料(作りやすい分量)
お粥
米...1/4カップ
水...米の5倍
塩...ひとつまみ
トッピング
【A】
長いも...2cm長さ
青のり、塩...適量
【B】
タラ...1/2切れ
梅干し...1/2個
塩、酒...適量
【C】
長ネギ...1/2本
みそ...大さじ2
ごま油...適量
【D】
キュウリ...1/4本
塩、しょうゆ、すりごま、ごま油...適量
【E】
うずら卵(水煮)...3個
しょうゆ、酒、※五香粉...適量
※五香粉(ごこうふん)は、桂皮(シナモン)、丁子(クローブ)、花山椒(サンショウ)、茴香(フェンネル、ウイキョウ)、大茴香(八角)などの粉末を混ぜて作られた混合香辛料です。なければ八角やしょうがで香りをつけてもよいでしょう。
作り方
1.
お粥を作ります。お米は洗ってザルにあげ、水気を切ります。鍋に分量の水、米を入れ、30分おきます。塩を加え、ふたをして、中火~強火で沸騰させます(ふきこぼれないように気をつけます)。
2.
沸騰したらふたをずらし、弱火にして20~30分ほど(水分がなくなるまで)、火にかけます。火を止めふたをして、10分蒸らします。
3.
トッピングを用意します。長イモは皮をむき、厚手のビニールか、さらし布巾につつみ、すりこぎ棒などでたたきます。器に入れ、青海苔、塩で味付けをします。
4.
タラは塩、酒をふって、アルミホイルで包み、魚焼きグリル(またはオーブントースター)で8~10分焼きます。火が通ったことを確認してから、骨、皮を外し、粗くほぐし、たたいた梅干しで和えます。
5.
長ネギはみじん切りにします。小鍋に油を熱し、長ネギを炒め、みそを加え、焦がさないように練ります。ネギの水分をとばし、ぽってりとした練りみそに仕上げ、火からおろします。
6.
キュウリはいちょう切りにして、塩少々をふり、しんなりさせます。味を見て、しょうゆ、ごま油、すりごまで和えます。
7.
小鍋にうずらの卵、しょうゆ、酒、五香粉少々を入れ、卵をからめるように煮ます。
8.
お粥、トッピングをそれぞれ器に盛り付けます。
レシピ・プラス・ワン
1.
材料はすべて作りやすい分量になっています。体調に合わせて盛り付けてください。
2.
お粥はゆるめのほうが食べやすければ水分を増やします。その場合、時間もかかります。
3.
体調によってそのままでは食べにくいトッピングもあります。お粥と混ぜてから食べるようにしましょう。
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