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計画時の注意点

計画時の注意点

ご本人が主役です

 高齢者ご自身が便利に生活するための住宅改修です。ご本人とご家族が、何が不便で、何を便利にしたいかよく相談されることが必要です。ご本人の身体状況、家の状態、生活の仕方によって、工事内容はそれぞれです。

 住宅改修事業者との打ち合わせの際に、実際にお使いになるご本人が、普段している動作をして、工事が必要な場所を確認することが大切です。身体の状況について十分理解するために、できるだけ理学療法士や作業療法士などの専門家にも相談されるとよいでしょう。

夏には冬を、冬には夏を考えて

 トイレと浴室は、夏暑く冬寒いところです。夏場の工事の時は冬場の暖房の配慮をすることが必要です。

 とくに浴室は寒暖差による血圧の変化が大きいところですので、住宅改修項目になくても暖房の配慮をしたほうがよいでしょう。

複数の見積もりを求めましょう

 打ち合わせの際、ご本人やご家族は工事費用がどのくらいかかるかわかりません。概算でもいいのでどのくらいの費用がかかるか確認し、予算に応じた改修工事になるように、必要に応じて見積もりを何通りか出してもらうとよいでしょう。

工期の確認をしましょう

 いつまでに改修を完了するのか、工期をしっかりと確認しておきましょう。とくに、退院の時期にあわせるような場合は、工事内容や部材の仕入れの関係で工期が遅れたりすることがないように、綿密な事前打ち合わせが必要です。

図面段階でのチェック

 平面図、立面図、断面図などの図面を見てもご本人やご家族はなかなか理解できないことが多くあります。具体的に説明を求め、写真などに改修後のイメージを描いてもらったり、実際の工事場所にテープを張ってもらうなど、あとで誤解がないように、十分に打ち合わせをしておきましょう。

 想像できない場合は、施工例の写真を見せてもらったり、展示場で実例を見るなどするとイメージしやすくなります。

福祉用具もあわせて考えましょう

 住宅改修といっても改修工事ですべてが解決するわけではありません。介護用ベッドや車いすも様々な機種があり、ご本人の体型や使用目的によって異なります。また浴室は、すのこや入浴用いす(シャワーいす)など福祉用具もあわせて考えたうえで住宅改修工事をしたほうが効果的です。

悪徳業者に注意をしましょう

 公的介護保険が使えるということで住宅改修事業者に頼んだら、その他のリフォーム工事も強く勧められ、結局高額な工事になってしまった、というケースが増えています。

 住宅改修事業者に不安がある場合や納得がいかない場合は、見積もりの段階で替えることも可能ですので、依頼する側も賢く見きわめて、納得のいく住宅改修をしましょう。

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