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寝室・居間の住宅改修の項目とポイント

寝室・居間の住宅改修の項目とポイント

畳敷きからフローリングへの変更

 車いすでの移動をスムーズにするために畳敷きを板製床材やビニール系床材等へ変更することは給付の対象です。床材の変更に伴う下地の補強も対象となります。

居室ドアを引き戸に取り替え

 ドアを引き戸等に取り替えるような扉全体の取り替えや、ドアノブのレバー式等への変更、戸車の設置も給付対象です。これらにより、軽い力でドアを開閉することが可能となります。扉の取り替えに伴う壁または柱の改修工事も給付の対象です。

 ただし、ドアの工事に伴い、自動ドアとした場合は、動力部分の費用相当額は、給付対象とはなりません。

手すりの取り付け

 寝室・居間は、水平移動、上下移動、身体の保持など、さまざまな動作が行なわれる場です。

 生活にあわせた動作を考えて手すりを選択するとともに、床に置いてある新聞紙等にすべったり、電気製品のコードにつまずいたりすることが転倒の原因にもなっています。身近なところの片付けもとても大切です。

床の段差の解消

 廊下の項目で触れたように、床のレベルの上げ下げや、滑りにくい床材への変更ができます。床暖房は公的介護保険の給付項目には入っていません。

スロープの設置

 車いすを使っている場合は、1階の掃出し窓にスロープを設置して外部への出入口とすることができます。スロープは木製、鉄製、アルミ製、コンクリート土間などの構造が考えられます。仕上げ床材は木製、プラスチック製、モルタル床などが考えられますが、工法により見積もり金額に大きな差が出ますので、何種類かの見積もりを取り選択するのがよいでしょう。

 取り外し式スロープの場合は、住宅改修ではなく福祉用具貸与の対象となります。車いすで移動する場合の勾配ですが、自分で駆動するときは段差に対して15倍程度のスロープの長さ、介助される場合は段差に対して10倍程度の長さにするとよいでしょう。

 段差解消機という、車いすに乗ったまま昇降するリフトは、福祉用具貸与の品目となっています。直進して出入りできるタイプと直角に出入りできるタイプのものがあります。

ポータブルトイレ

 居室用のポータブルトイレは福祉用具購入の給付対象です。

注意

 これらは一般的な目安です。身体の状態、現在の建築物の状況等で違いがありますので、必ず専門家とよく相談してください。

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