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Q1.ご飯を食べたばかりなのに「ご飯を作って」と言うおばあちゃん

家族全員で朝ご飯を食べました。
それなのにおばあちゃんは、
「わたしはまだ朝ご飯を食べていない。早く作ってちょうだい」とおかあさんに言います。

おとしよりはこう感じるよ

「食べたのに忘れちゃったの?
へんだよ」と言う

本当にそれでいいのかな?

 おばあちゃんは本当に食べてないと思っています。それなのに「へんだよ」と言われると、「わたしのなにがへんなのかしら」と考え、反発したり、落ち込んでしまいます。

「さっき食べたよ」と説明する

もう少し考えてみよう

 「さっき食べたよ」と言われても、おばあちゃんは「食べたこと」を完全に忘れていて思い出すことはできません。ですから説明されてもわかりません。

もう一回食べたいのかなと思い
「おなかすいたの?」と聞く

いいぞ、その調子!

 「おなかすいたの?」と聞かれると、自分の気持ちがわかってもらえたことで、おばあちゃんは安心して嬉しくなります。

こんなふうにしてあげよう

 おばあちゃんは朝ご飯を食べたことを忘れてしまい、本当におぼえていません。

 それが「認知症にんちしょう」の人におこる「もの忘れ」なのです。ですからバカにしたり、「へんだよ」などとせめたりしないで、おばあちゃんの言うことを受け入れてあげることが大切です。

 かといって朝ごはんを何回も食べると身体によくありませんね。

 そこで、「おかあさんが、今から作るって」と答えておきます。しばらく時間をおくと、おばあちゃんは自分が言ったことを忘れてしまいます。それでも何度も「食べてない」と言うときは、小さなおむすびなどを作って食べてもらいましょう。

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