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Q4.夜、家中の電気をつけて大声でおかあさんを呼ぶおじいちゃん

おじいちゃんは昼間はじっとしていることが多いのですが、
夜中になると家中の電気をつけて、おかあさんを大声で呼びます。

おとしよりはこう感じるよ

うるさいけどねむたいから
がまんする

もう少し考えてみよう

 がまんするあなたはやさしい子ですね。でも、おじいちゃんがなぜ大声をだすのか考えてみましょう。

「静かにしてほしい」
とお願いする

本当にそれでいいのかな?

 おじいちゃんには大声をだす理由があります。あなたがお願いしてもなかなかわかってもらえないかもしれません。

おじいちゃんのそばについて、
同じ部屋で寝てあげる

いいぞ、その調子!

 そばにあなたがいれば、おじいちゃんもぐっすり眠れるかもしれませんね。

こんなふうにしてあげよう

 「認知症」の人には、実際にはいない人が見えたり、まわりには何も聞こえていないのに、本人だけに声や音が聞こえていることがあります。

 夜中に大声をだすのは、いやなことから逃げようとしているのかもしれません。また時間がわからなくなり、家の中が真っ暗で家族が誰もいなくて、こわくなっておかあさんをさがしたのかもしれません。

 しかしいつも夜中に起きていては、おじいちゃんの身体にもよくありませんし、家族も安心して眠れません。昼間のうちにできるだけ散歩に行ったりして身体を動かし、夜はぐっすり眠れるように工夫をするといいでしょう。

アメリカのアルツハイマー型認知症の人が
書いた詩には、病気の人の心があらわれています

 わたしのことを我慢がまんしてください。
 わたしに話しかけてください。
 わたしに親切にしてください。
 わたしの感情かんじょうを考えてください。
 人間としての尊厳そんげん尊敬そんけいをもってあつかってください。
 わたしの過去かこをおもいだしてください。
 今のわたしを知ってください。
 わたしの将来しょうらいをおもってください。
 わたしのために祈ってください。
 わたしを愛してください。

 (一部ばっすい)作者不詳ふしょう

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