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Q5.夕方になると、家にいるのに「帰る」と言い出すおばあちゃん

おばあちゃんは夕方になると、
自分の家にいるのに「帰る」と言って玄関げんかんから出ていこうとします。

おとしよりはこう感じるよ

玄関にカギをかけて
出ていけないようにする

本当にそれでいいのかな?

 外に出る危険きけんを考えるといい方法ですが、おばあちゃんは知らない人の家に自分がじこめられたと思うかもしれませんね。

大人だから気がすむようにさせる

もう少し考えてみよう

 おばあちゃんが外に出たら、家が分からなくなって帰ってこられなくなるかもしれません。また、おとしよりは目や足が弱くなり、転びやすくなっています。また交通事故なども心配です。

「いっしょにテレビをみようよ」
と声をかける

いいぞ、その調子!

 おばあちゃんの好きな番組を知っていますか。ぜひ、さそってあげてください。

こんなふうにしてあげよう

 「認知症にんちしょう」の人は、今いる場所がわからなくなり「自分の家に帰らなくちゃ」と思い、家にいても外に出ていこうとします。また記憶が昔にもどって、「子どもをむかえに行こう」「会社に行こう」として、外に出かけたがることもあります。しかし、ひとりで出かけてしまうと、迷子まいごになって帰れなくなったりして危険きけんです。

 だれかが話し相手になったり、家の中で好きなことを見つけると、外に行くことを忘れてしまうことがあります。

 「認知症」になると、身体のいろいろな働きが弱くなることはありますが、心の力は強く豊かに生きています。美しいものを見れば感動しますし、好きな音楽をけば楽しくなります。またほめられればうれしいですし、いやなことを言われれば悲しくなります。また、「認知症」になってから、今まで発揮はっきしていなかった力が出る人もいます。

 人間はとしをとるまでの長い間、たくさんの苦しいことやたいへんなことをのりこえていきます。「おつかれさまでした。ゆっくり暮らしてください」そんな気持ちをこめて、自分にできることはあるのだろうか、どうしたら喜んでもらえるかを考えていきたいものです。

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