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高齢者の脳出血(リハビリ)

脳出血のリハビリテーション

 脳出血のリハビリテーションは、脳梗塞やくも膜下出血のリハビリテーションと共通の方針で行われます。

1.脳出血急性期からのリハビリテーション開始の必要性

 脳出血を発症すると、出血部位に応じて四肢の麻痺などの様々な症状が出現します。
 発症後間もない急性期には、生命の危機があることや治療上の必要から安静を要することが多く、しばらくベッドに寝たままとなる場合もあります。しかし、そのまま安静にしているだけでは、廃用症候群を招くことになります。廃用症候群とは、長期間安静にしていることで起こる様々な心身の機能低下のことで、次のようなものがあります。
  • 筋萎縮(きんいしゅく):安静になると筋肉を使わないことで筋肉がやせ、筋力も低下します。
  • 関節拘縮(かんせつこうしゅく):関節を動かさないとその関節が固くなり、動かせる範囲が狭くなり、ひどい場合には関節が固まって動かなくなります。
  • 褥瘡(床ずれ):臥床を続けると腰やおしり、足などの同じ部分の皮膚に体重がかかり続けるため、圧迫による血流不良のために皮膚が壊死(えし)してしまう褥瘡(床ずれ)を起こします。
  • 精神的な影響:じっとしたままで誰ともかかわりがない状態が続くと気力が低下し、うつ状態や認知症の悪化を招きます。
 廃用症候群をおこすと、脳出血による直接的な症状に対するリハビリテーションの前に廃用症候群を改善させることに時間がかかり、脳出血による症状のリハビリテーションが遅れ、その効果も低下します。そのため、急性期治療中でも廃用症候群の予防のためにリハビリテーションを開始することが必要です。この段階で行われるリハビリテーションは、一定時間ごとに体の向きを変えることや麻痺している手足の関節を動かすことなどです。

2.回復期リハビリテーション

 脳出血に対する急性期治療の時期が過ぎ、生命の危機が少なくなり、意識も鮮明になり、身体に負荷をかけることが可能になった時期に行われるリハビリテーションです。脳出血の発症後4週間以内にこの時期に移行することが多いです。早期に始められるほどリハビリテーションの効果が得られやすく、急性期治療のための病棟や病院から、リハビリテーションのための病棟や病院に移って行われます。
 まず、患者さんが日常生活(家族構成、家の間取り、段差や階段の有無、近所の状況、職業、趣味なども考慮)に戻るにあたり、実際の場面を想定しどのような支障があるかを把握します。一方、後遺症の状態から回復期リハビリテーションが終わる頃にどのような障害が残るかを推定し、リハビリテーションの目標とプログラムを作成します。最初はベッドから起き上がることや車いすに移動して座位を保つことなどから始めます。少しずつ動く範囲やベッドを離れる時間を増やし、平行棒につかまって立つ練習から、少しずつ歩く練習に移っていきます。ただし、後遺症(麻痺)の程度によっては、この途中の段階がゴールとなる場合もあります。

3. 維持期リハビリテーション

 社会復帰を目指した生活支援のリハビリテーションが中心になります。退院してからも引き続きリハビリテーションを行う時期です。
 回復期リハビリテーションからの退院後、患者さんは自宅や介護施設で生活することになります。退院によってリハビリテーションは一応のゴールとなるが、地域や家庭での生活レベルを維持(拡大)するために、その後も介護保険などによるリハビリテーションを行う場合もあります。後遺する障害があっても、閉じこもらず他者とのかかわりを持ち続けることが大切です。

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