2-2.水晶体が濁り、対象がぼやけて見える
正常な水晶体は無色透明で光をよく通します。加齢とともに、この水晶体がだんだんと白く濁っていきます。これが白内障です。レンズが濁ると外からの光が乱反射してしまい、網膜に鮮明な像を結べなくなります。その結果、物が見えにくくなり、まぶしく感じるなどの症状が現れます。
水晶体の濁りは予防することが難しいですが、白内障は手術により視力を取り戻すことができます。年間100万件もの白内障手術で多くの人が視力を取り戻しています。
<正常な目の断面図>
目に入ってきた光が、網膜に鮮明な像を結びます。
<白内障の目の断面図>
水晶体が濁ると外からの光が反射して鮮明な像が結べなくなります。
<手術後の目の断面図>
濁ったレンズを取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを入れます。
その結果、再び像を結ぶようになります。
<白内障率>
70歳代も後半になると、老眼に加え、約半数の人が黄変化を伴う白内障になります。どのように見えるのか一例を見てみましょう。
<白内障率>
出典:国土交通省「高齢社会における公共空間の色彩計画・調査報告書」(2003年)をもとに作成
(2016年2月公開)
1
目の見える仕組みと
老眼2-1
加齢とともに目は
このように変化する2-2
水晶体が濁り、対象が
ぼやけて見える2-3
老人性縮瞳(しゅくどう)が起きる・視野が狭くなる3
中高年に起こりやすい
目の病気4
高齢者に接する
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<明治安田健康開発財団提供>