フットケアをはじめよう
フットケアをやってみよう
フットケアのやり方
- 1.風呂からあがったら、指の間までよく拭く
- 2.足全体、爪をよく観察する
- 3.爪が伸びていたら切る
- 4.ハンドクリームやボディクリームで保湿をする
- 5.マッサージをする
フットケアに適した時間とは
足が清潔になり、爪も柔らかくなっている風呂あがりがフットケアには最も適しています。マッサージだけは、朝起きて横になったまま行なっても、歩きはじめるときの転倒予防になるので効果的です。
爪の切り方
一度に切ろうとしないで、2段階のカットをする
1.水平にカットする(スクエアカット)。
2.両角をカットする(スクエアオフ)。
3.爪の左右の端から中央に向かってヤスリをかける。
爪の長さ
足指先に平らなものを当てて、爪が当たらないくらいの長さに切る。白い部分がなくなるような深爪にしないように。
爪切り
手用の爪切りよりカーブの少ない足用の爪切りもあるので状況に合わせて選ぶ。
ニッパーも切りやすいので、おすすめ。
爪切りのコツ
指の形に合わせることが基本。足の指は四角いので爪もそれに合わせて四角に。蓋が容器の口と同じ形でないと閉まらないように、指という土台に乗せる蓋である爪は指と同じ形にする。
手の指の場合は、丸い形に合わせて爪も丸く切る。
※対面で切るのがやりにくいようだったら、横に並んで切ってもいいでしょう。
保湿の仕方
乾燥を防ぐため、爪、足全体にハンドクリームやボディクリームを塗りましょう。
マッサージの手順
マッサージで血行をよくすることは、冷えやむくみを改善します。
1.左手にかかとを乗せ、ぐるりとゆっくり右左の両方向に回す。無理はせず、動かせる範囲で。
2.足裏をらせん状にマッサージする。
3.続いて、足甲をらせん状にマッサージする。
4.指の側面を指先に向かってしごくようにマッサージする。次に根元から指先に向かって軽く引くような感じで指の両サイドをマッサージ。
5.爪の周囲をマッサージする。
手の爪について
手の爪が割れやすいのは、乾燥が原因のこともありますが、貧血などが隠れていることもあります。乾燥して縦筋の入った爪は、老化現象によるもの。爪にもハンドクリームを塗って、保湿しましょう。
手のマッサージ
皮膚を傷めないように、ハンドクリームやマッサージクリームを塗ってから、足のマッサージと同様の手順で行ないましょう。
フットケアやハンドケア、マッサージにはヒーリング効果が
ご家族が行なう場合、フットケアやマッサージの技術は問題ではありません。
手と手、足が触れあうスキンシップは、それだけで高いヒーリング効果をもたらします。マッサージは毎回やる必要はありません。時間のある時にやればいいのです。体調を見ながら行ない、無理はしないようにしてください。
どんな靴を選べばいいの?
高齢者にとって、足に合っていない靴は、爪や足のトラブルの原因にもなるので、靴選びは重要です。以下のチェックポイントを参考に選んでみてはいかがでしょうか。
- 足幅が合うか(つま先に指を広げられるゆとりがある)
- サイズに余裕があるか(つま先に当たらないゆとりがある)
- 通気性がいいか
- 足が適度に固定され、安定性はいいか(甲とかかとはある程度硬い方が安定性がある)
- 土踏まずのアーチがフィットしているか
足のアーチを支える靴を選ぶには、シューフィッターのいる靴店で購入するのがおすすめです。高齢者には、リハビリシューズを履いている方も多いですが、アーチを支える機能があまりないものもあるので、その方の状態に合わせて選択しましょう。
また、いくら履きやすいからと気に入っていても、あまり古い靴は足にはよくありません。買い替えることをおすすめします。
まだ足の衰えを感じていない年齢のうちに、足や靴に関心を持って歩く力を維持することも大切です。
どんな靴下を履けばいいの?
靴下選びのチェックポイントは以下のとおりです。
- 足に合うサイズと形か
- 吸汗性はあるか(化繊ではなく綿か絹100%のものがよい)
- 圧迫感がないか
- 口ゴムがきつすぎないか
5本指の靴下もよく見かけるようになりましたが、高齢者には足指を入れにくいのであまりおすすめはできません。履きやすく、指も動かしやすい2本指タイプの方がいいでしょう。