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口腔ケアのススメ

口腔ケアの重要性

 口腔は、温度、湿度、栄養などあらゆる点において、微生物が繁殖しやすい条件がそろっていることから、呼吸器感染症をはじめ、全身の疾患や炎症と密接に関連しています。

 したがって、口腔機能を向上させる口腔ケアは、生活の質を維持するだけではなく、種々の疾患の予防や介護予防にとっても必要不可欠となります。口腔機能の低下によって、細菌が増殖し、誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクが高まることも指摘されています。

口腔機能の低下、口腔衛生自立度の低下
口腔・咽頭細菌叢の増殖

嚥下機能の低下(誤嚥)

食べる機能の低下(抵抗力の低下)

低栄養

誤嚥性肺炎

口腔ケアについて
もっと知ってみましょう!

口腔ケアが十分なら……

口腔ケアが十分なら…
  • 誤嚥性肺炎を予防する
  • 認知機能の低下予防につながる
  • 意識レベルの改善が期待される
  • インフルエンザの発症が抑えられる
  • (歯周病の治療によって)心筋梗塞のリスクが低くなる
  • 味覚の感度があがる→食べる楽しみの回復、低栄養の改善
  • 飲み込む反射を改善する

【執筆者】

福井 智子(ふくい ともこ)
杉並区歯科保健医療センター 診療医長
日本歯科大学附属病院 口腔介護・リハビリテーションセンター 臨床講師
日本老年歯科医学会 認定医
日本障害者歯科学会 認定医

菊谷 武(きくたに たけし)
現職
日本歯科大学大学院生命歯学研究科 臨床口腔機能学 教授
日本歯科大学附属病院 口腔介護・リハビリテーションセンター センター長
日本老年歯科医学会 指導医、認定医
日本障害者歯科学会 指導医、認定医

【参考文献】

『口をまもる 生命をまもる 基礎から学ぶ口腔ケア』(学習研究社)監修 菊谷 武
『図解 介護のための口腔ケア』(講談社)菊谷 武

(2020年3月更新)

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