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4.口腔ケアQ&A

Q1.毎日自分で歯磨きをしていますが、口腔ケアが必要ですか?

 自立をうながすことは、とても大切です。
 しかし、口の中は複雑な形態をしていますので、現在の状態を把握しておく必要があります。細かい部分の清掃が不十分になりがちなので、部分的な介助が必要な場合が多くあります。
 訴えがなくても、歯の揺れがあったり、虫歯で大きな穴が開いていたり、義歯(入れ歯)が壊れていたりすることもありますので、定期的なチェックは必要です。

Q2.歯があまり残っていません。入れ歯を作らないとダメですか?

 歯がなくなると、上下の顎の位置(かみ合わせ)を安定させておくことが難しくなります。食べ物の咀嚼(そしゃく)も十分にできなくなりますので、義歯(入れ歯)を使うことは必要です。

 歯科診療は訪問も可能ですので、通院が困難な場合は相談してみましょう。全身状態が悪化すると、義歯(入れ歯)を使用することができなくなる場合もありますので、歯科医師に診断してもらいましょう。

Q3.歯がないのですが、口腔ケアは必要ですか?

 歯がなくても、口から食事をしていなくても、口腔ケアは必要です。舌上や口蓋、頬などに食べカスが残っていたり、痰や分泌物が付着している場合があります。口腔乾燥している場合には、保湿剤でのケアを行ないます。

Q4.口腔ケアをしたくても口を開けてくれないので困っています。

 口を開けてくれない原因を考えなければいけません。

  • 拒否でしょうか?
  • 感覚の過敏(感覚が必要以上に敏感になって、触られることが痛みに感じる)でしょうか?
  • 反射でしょうか?

 原因によって対応が違うため、専門家(歯科医師・歯科衛生士)の評価が必要でしょう。

Q5.歯磨剤は必要ですか?

 歯磨剤には、虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏予防などのさまざまな効果が含まれているものもあります。研磨剤も含まれていますので、ブクブクうがいが十分に可能ならば、使うことで歯の清掃を効果的に行なうことができます。
 うがいができない場合は、使用しないようにしてください。

Q6.義歯安定剤は使い続けて大丈夫ですか?

 本来の使用目的は、歯科受診するまでの一時的な処置として考えられています。
 義歯や顎の粘膜面に安定剤がこびりついて、不潔になっている場合も見られますので、長期間の使用はおすすめできません。義歯の調整はとても精密に行なう必要があり、安定するまでに時間を要することもあります。
 使用する場合も、かかりつけの歯科医師に相談してください。

Q7.口の中がいつも乾いているのですが......。

 薬の副作用で唾液の分泌が減少している場合もありますが、原因を探りながら、保湿剤などを積極的に使用することも必要です。使用量にも注意が必要ですので、製品の選び方、使用方法は歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。

 水分補給や唾液腺(口の中への唾液の出口)をマッサージすることで、症状が軽減することもあります。

Q8.舌に白い苔のようなものが付いているのですが大丈夫でしょうか?

 舌の表面の白~灰白色の付着物を舌苔(ぜったい)といいます。舌の表面にある舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる小さな突起に付着した、細菌や食べかす、口の中から剥がれ落ちた粘膜細胞のかたまりです。

 胃腸疾患、熱性疾患、口腔機能の低下、口腔自浄作用の低下、口腔ケアの不良などによって発生します。原因となっている病気の治療、舌ブラシによる清掃、口腔機能の改善によって改善されます。



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