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排せつ介助編

Q15
トイレまで連れて行くことができる場合の排せつ介助は?

 トイレまでの動線の扉や段差に転びやすいところがないか確認しましょう。できれば扉は引き戸にして、段差はなくしたいものです。廊下等には手すりを設置し、介助しながらトイレに行くことから始め、歩行が安定してくれば、そばについて見守りをするとよいでしょう。

 トイレの手すりは両側に付けた方が安心。片手がマヒしている場合は、ロール状のトイレットペーパーを、動かせる手の側につけるとよいでしょう。万一の場合に備えブザーを付け、トイレのカギは外からも開けられるようにしておくと安心です。

 また、寒い日は脳卒中などが心配されますので、便座はヒーター付きのものにし、また、足元が冷えないように温風ヒーターも用意しておくとよいでしょう。

Q16
トイレまで行くことができない場合の排せつ介助は?

 座ることができれば、ポータブルトイレが使えます。ベッドに手すりを付け、ポータブルトイレの座面とベッドの高さを同じにしてベッドの横に置いておくと、スライドして座れます。ひとりで起き上がれない場合は、介助して座らせてあげましょう。
 部屋の中にポータブルトイレがあることをお年寄りが気にする場合は、目につかないように部屋の隅に置き、カーテンやつい立てで見えないようにする配慮も必要です。消臭にも配慮しましょう。

Q17
ポータブルトイレの消臭法は?

 ポータブルトイレを使用した後は窓を開けるなど換気を十分にします。ポータブルトイレ用の消臭剤が市販されていますが、使用したら、すぐに排せつ物を片付け、清潔にしておくのが基本です。

 使用する前にトイレットペーパーを便器に敷いておくと後片付けが楽です。臭いが気になる場合は部屋に脱臭効果のある炭やポプリを飾ったり、香りのあるハーブの鉢を置くのもよいでしょう。

 ポータブルトイレのなかには、袋で排せつ物をラッピングしてくれるものもあります。このようなポータブルトイレだと、臭いを気にせずに排せつすることができます。


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