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食事介助編

Q11
食事の介助はどこまでしたらいいですか?

 たとえ手が不自由でも、ホルダー付きのスプーンやフォークなどの自助具が市販されていますので、食事はできる限り自力でしてもらいましょう。

 およそ40~60分の間で食べられるように、適度に介助することも必要です。両手がマヒしていたり、目が不自由で自分で食べられない場合は体を起こし、起き上がれない場合はクッションを背中に当て、上半身を起こしてあげて、衣服や寝具を汚さないようにエプロンをかけ、水かお茶で喉を潤してから、お年寄りの食べたい順に従って口に運びます。

 「次は何がいいですか」とか、「今度はスープを飲みましょうか」と声をかけながらゆっくりしたペースで介助し、飲み込んだのを確認してから、次の食べ物を口に運ぶようにします。食事の最後には必ずお茶を飲ませ、口の中に何も残らないようにします。

 もし口の中に食べ物が残っていたまま寝てしまうと、残菜で窒息を起こす場合もあり大変危険です。食後の歯磨きや口腔ケアも忘れないでしてください。

口腔ケアのススメ

Q12
飲み込みが悪くなった(嚥下(えんげ)障害)お年寄りにいいメニューは?

 嚥下障害の人は固形の食べ物だけではなく、お茶や水もスムーズに飲み込めず、むせることもありますので、汁物はとろみをつけるなどの工夫が必要です。まずは医師、看護師、言語聴覚士に相談し、とろみの種類や内容を尋ねるようにしましょう。

◇様々な食材を寒天やゼラチンで固める時の注意

そのまま固めるもの 果汁や果実
加熱してから固めるもの 牛乳やお茶
加熱し、刻んだり、裏ごししてから固めるもの ジャガイモやサツマイモ、アズキ、サトイモ、魚のすり身、ニンジン、カボチャ

 食べる時の姿勢は、理学療法士や作業療法士に尋ねるとよいでしょう。食後の口腔ケアも大切です。

Q13
水分補給が難しいと聞きました。気を付けることは?

 お年寄りは体内の水分が少ない状態でも、喉の渇きをあまり感じません。水分が足りなくなると、体の中の水分やミネラルが欠乏して脱水症状になり体調が急変することがあります。

 脱水症状をチェックするにはいくつかの方法があります。たとえば「舌や皮膚が乾燥している」「腋下に湿り気がない」「尿の量が少なく色が濃い」などの場合は要注意です。食事以外で1日にとる水分の目安はだいたいコップで5、6杯(1,000~1,500ml程度)は必要です。

 午前午後のおやつ、食後などにわけて、ゼリーやジュース、ヨーグルトなど水分が多いデザートなどで上手にとるようにしましょう。

Q14
ミキサー食を美味しく作るコツを教えてください。

 状況に合わせて、食事の材料を細かく刻んだり、ミキサーでペースト状にする必要が出てくることがあります。食品をミキサーにかけると、形がなくなりますので、ふだんよりも味を大切にしたいものです。
 作り方はとても簡単。料理を、そのまま1品ずつミキサーにかければできあがり。どのようなメニューだったかわかるように元の料理を写真に撮ったり、盛り付けや食器などに工夫を凝らしたりしてください。

しにあレシピ―介護タイプ別のレシピ


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