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床ずれ対策

Q22
床ずれの予防法は?

 床ずれは長時間同じ姿勢で寝ていることで血行が悪くなり、栄養が不足して皮膚が壊疽をおこすことです。床ずれは圧力のかかりやすい箇所に起こりやすく、坐骨、仙骨、尾てい骨、肩甲骨、ひじ、かかとなど骨が突き出た部分に多くみられます。

 また、むれやすく不潔になりがちな箇所にも起こります。予防法としては、なるべく座ったり起きたりする時間をつくることです。自分で寝返りをうてない場合は、2~4時間の間隔で体位変換をします。体位変換の際は、体を引きずらないように注意してください。寝間着や寝具はいつも清潔に保ちます。

 シーツや寝間着のしわ、縫い目も床ずれの原因になりますので、伸縮性のあるものを使用しましょう。寝具は体圧分散性がよく、寝返りのしやすいもの、圧の状態を変化させる圧力分散型のエアマットなどがあります。

 また、リラックスを目的として体位変換を行なうポジショニングピローもあります。まずは床ずれ予防として栄養状態をよくし、体の清潔に努めることが重要です。

Q23
床ずれができてしまったら?

 床ずれの治療方法は変化しています。医師に相談しながら適切な治療を行なうことが大切です。家庭でできることは「清潔にすること」「栄養補給」と「体圧の分散」が中心になります。

 「清潔にすること」については、体を清潔に保つことはもちろん寝間着や寝具もこまめに交換します。ただし、床ずれ部分のマッサージはしないようにします。
 「体圧の分散」は、高機能型床ずれ防止用具など、状態にあわせて、寝具などの接触面から体表に加わる圧をできるだけ分散させるようにします。ただし、エアマットの空気の入れ過ぎが床ずれの原因となるなど、それぞれの使い方を間違えるとかえって悪影響を与えますので、福祉用具専門相談員など専門家に相談してください。


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