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食べ物編

Q32
食事をしたことを忘れ、すぐに食事を欲しがる場合には?

 認知症のお年寄りは食べたことを忘れてしまっているのですから、「さっき食べたばかりでしょう」と言っても納得しません。否定すると興奮することもありますので、「今、支度していますから」と言うと安心されるかも知れません。

 食事を済ませたばかりなのに食べ物を欲しがる場合があります。忘れているわけではなく、動きが活発な人は運動量も多く本当に空腹な場合もあります。

 頻繁に食べ物を要求するときには小さなおにぎりやクッキーを少しずつあげるといいようです。また、同じ量のご飯でも大きなお茶碗一杯より、小さな器でおかわりするほうが満足感があるようです。

Q33
食事を拒否する場合がありますが、どんなことが考えられますか?

 なぜ食事を拒否するのか、原因を見極めるのが大切です。
 まず考えられるのは体の調子が悪いとき、とくに発熱している場合は食欲も出ません。

 そのほかにも

  • 入れ歯が合わない、口内炎など口の中のトラブルがある場合
  • 心配ごとや不安など精神的なストレスがある場合
  • 食事以外のことに関心がある場合
  • もう食べたと勘違いしている場合

 などが考えられます。食事の拒否が長く続く場合は、体力の低下と脱水症状が心配されます。一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。

Q34
食べてはいけないものを口にしたり、飲みこんでしまうことを防ぐためには?

 原因としては以下のことが考えられます。

  • 食べられる物と食べられない物の区別がつかない
  • 満腹中枢がおかされて食欲をおさえきれない
  • 味覚障害によって、食べ物でないことに気付かない

 認知症のお年寄りは、ボタンやティッシュペーパー、薬品などを口にしてしまうことがあります。命にかかわる事故につながることもありますので、お年寄りの部屋は常に整理整とんし、口に入れそうな物は目にふれないように片付けておきましょう。

Q35
もしお年寄りが食べてはいけないものを飲み込んだら?

 危険物を飲み込んだら機敏な対応が必要です。漂白剤などはラベルの注意事項に従い応急処置をしたうえで医師に相談してください。

 固形物を飲み込んで苦しそうなときは、すぐにお年寄りの体を前かがみにさせ、頭を低くさせて、背中の肩甲骨の間をたたきます。かまれる場合もありますので、入れ歯の場合は外してから口に手を入れ、飲み込んだものを取り出します。呼吸困難や窒息の恐れがある場合は救急車を呼びます。


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