妄想、行動や心理に現れる症状

妄想、行動や心理に現れる症状Q&A一覧
Q42
自宅にいても、夕方になると家に帰ると言い出し、落ち着かない場合は?
夕暮れ時になると「子どもが待っているから、家に帰りたい」とか、「ご飯の支度をしなくてはいけないから帰ります」というお年寄りがいます。そんなとき、「ここが家ですよ。どこに帰るっていうんですか」などと言っても、お年寄りは納得しません。
お年寄りが「帰りたい」というのは、今、自分がどこにいるか分からないから、安心できる場所に帰りたいという心の叫びではないでしょうか。不安なお年寄りの気持ちを思いやることが大切です。
そんなときは、だれかがそばにいれば安心するということもありますし、夕食を済ませて、おなかがいっぱいになれば落ち着くこともあるかと思います。また、少し目先の変わることをすると気持ちが鎮まることもあります。
Q43
探し物が見つからず、「盗まれた」と騒ぐ場合は?
家族としては、「何をばかなことを言っているの」「そんなことはない」と訂正したい気持ちはわかるのですが、それは逆効果です。
認知症のお年寄りにとっては「盗まれた」ことは事実のように思えるので、自分の言うことを否定する相手に対して不信感を持ち、攻撃的になることもあります。
お年寄りの話を否定せずよく聞いてから、一緒に探すようにします。本人の行動をよく見て、物をしまう場所の見当をつけながら探しましょう。
先に介護者が見つけると「やっぱり隠したんでしょ」となってしまうこともあるので、一緒に探しながら本人に見つけてもらうことがベストです。
BluetoothやGPS機能を使ってスマートフォンで位置情報を把握できるタグも販売されています。貴重品の置き場所がわからなくなって何度も家の中を探し回らないといけないような場合には活用を検討してみてはいかがでしょうか。
Q44
突然興奮し、攻撃的な行為に走った場合の対処法は?
認知症のお年寄りが突然興奮したり攻撃的になるのには、その人なりの理由があります。
- 体調が悪い(痛み、便秘、不眠、空腹など)
- 環境に対して不快感がある(熱い・寒い、音・光・臭いなど)
- 自分の状況に対する不安や悔しいという感情
- 過去の辛かった経験を思い出すなど
認知症のお年寄りは、そういった思いをうまく表現できないので、介護者が原因をくみ取り対処することで、落ち着くことがあります。
また、お年寄りの興味が向くことを一緒に行なうなど、関心を他のことに向けるよう誘導します。
暴力を振るわれる、身の危険を感じる時には、その場をいったん離れるようにして、医師に相談しましょう。
Q45
昼夜が逆転し、日中は眠り、夜になると騒ぐ場合は?
認知症では昼夜逆転タイプの不眠がよくみられます。不安を取り除き、規則正しい生活をすると症状が改善します。病気のときでない限り、日中は自然光の差し込む明るい環境で過ごし、できれば散歩などの軽い運動をさせ、活動的に過ごすようにします。
デイケアを利用するのもいいでしょう。夜気持ち良く眠るためには、入浴も効果的なようです。入浴できないときは足浴するだけでも違います。ご家族で解決できない場合は医師に相談します。