MY介護の広場トップ >  一般のみなさま >  公的介護保険とサービス >  福祉用具(介護用品) >  【3.入浴】入浴補助用具

入浴補助用具

1.入浴補助用具とは

 身体機能の低下した人が入浴に際して、座位の保持、浴槽への出入りなどの補助を目的とする用具です。

2.入浴補助用具の導入における
注意点

 入浴補助用具は大きく分けて7種類ありますが、それぞれの用途を踏まえつつ、現状ではどの部分に補助が必要か、また、転倒などを未然に防ぐための用具の活用や介助者が動きやすいものを選ぶようにしましよう。

3.公的介護保険・購入費支給の対象となるもの

 介護保険法では下記のように定められています。

①入浴用いす

 シャワーを浴びたり、体を洗ったり、洗髪したりする際に座るいすです。座面の高さがおおむね35cm以上のものまたは、リクライニング機能をもつものに限られます。フレームの部分は樹脂、アルミ、ステンレスなど錆びにくい素材となっています。
 座面の高さを調整できるものもあり、座面は水はけをよくするための穴や溝が施されているものが多くあります。
 背もたれ付き、座面高さ調節、肘掛け付き、折り畳み可能、キャスター付き、座面回転可能等のタイプがあります。

 脱衣所と浴室に段差がない場合、キャスター付きのいすを利用すると、脱衣してから座ったまま浴室に入れるので便利です。ただし、室内移動をする場合、廊下幅などに留意が必要です。浴室内にすのこを敷いている場合、いすの幅やキャスター部分が隙間に落ちないか確認することも必要です。

 座面の高さ調整ができるものは、入浴台と兼用できる場合もあります。導入にあたっては、利用者の姿勢保持能力を確認し、利用者の体形にあわせて座面の高さ・幅等を考慮して選定します。

②浴槽用手すり

 浴槽の縁を挟んで固定する手すり。手で持つ部分の向きが浴槽の縁と直角のものと平行のものがあります。取り付け可能な浴槽の縁幅を確認する必要があります。コーナー取り付けタイプもあります。

 導入にあたっては、利用者の体重等による荷重を考慮して選択します。浴槽の材質、縁の幅によっては浴槽の縁が破損する場合があるので注意が必要です。

③浴槽内いす

 浴槽内に置いて腰掛けることにより浴槽内の座面の高さを補い、立ち座りを楽にするもの。本体は木製、樹脂製など滑りにくい素材で作られています。吸盤付き、高さ調整機能付きのいすがあります。

 導入にあたっては、浴槽内の内寸を確認することが必要です。

④入浴台

 浴槽の縁に掛けて、浴槽の出入りを容易にするものです。座面は木製、ウレタン製、プラスチック製などのものがあります。

 板の片側を浴槽の縁にかけ、反対側の脚を洗い場にかけて固定する縁取り付けタイプと、浴槽の両縁に板を差し渡すバスボードタイプがあります。
 縁に掛ける方式のものは座面と脚部からなり、脚部で高さを調整できるものがあります。

⑤浴室内すのこ

 脱衣所との段差を解消したり、浴槽縁の高さを低くするために用います。
 ただし、浴槽底と洗い場への出入りがしにくくなる場合もありますので、浴槽内いす等とあわせて検討するとよいでしょう。

 浴室全面に敷き詰めるタイプのものは、浴室の形状、面積にあわせてオーダーメイドし納品されるものが主流です。敷き詰める場合は蛇口や排水口の位置関係にも注意が必要です。一枚板のものより、分割できるもののほうが清掃には便利です。ただし細かく分割するとガタツキが出やすくなるので注意が必要です。

⑥浴槽内すのこ

 浴槽の深さを調節するために浴槽内に入れて使用します。導入にあたっては浴槽の内寸の確認が必要です。

⑦入浴用介助ベルト

 居宅要介護者等の身体に巻き付けて使用するもので、浴槽への出入り等の介助をしやすくするために使います。水にぬれてもすべりにくいなどの加工がなされています。

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