4.寒くなる季節に向けての工夫
季節の変わり目であるこの時期は、健康な人でも体調を崩しやすい時です。抵抗力の弱いお年寄りが風邪を引かないよう、急な気温の変化にも対応できる小物を用意しておきましょう。
着られなくなった
セーターをフル活用
着られなくなったセーターやトレーナーは、体を温める小物に活用することができます。
※アームウォーマーやレッグウォーマーは、古くなったトレーナーでも作れます。

タートル部分
首もとを暖めます。
ポイント
①切った端はロックミシンかジグザグミシンでほつれ止めをする

レッグウォーマー
足首やひざを冷えから守ります。
ポイント
①15cmのゴムを通し、端をミシンで止める
②ほつれ止めのミシンをかける

アームウォーマー
手首やひじを冷えから守ります。
ポイント
①腕回りに合わせて20~25cmのゴムを通す

帽子
頭をすっぽり覆う帽子。これひとつで暖かさが違います。
ポイント
①横幅は頭回りに合わせる
②切った端を縫い合わせ、上部にギャザーを寄せてとじる

型紙いらずの簡単ベスト
さっと羽織れるベストは、急に肌寒くなった時などにとても便利です。ほつれにくいフラノ、フリース等の生地を使えば手軽に作れます。
ポイント
①丈は身長などを考慮してお好みで
②二つ折りにしたら脇の下を縫い合わせて出来あがり

前開きのバリエーション
前開きの部分はバイアステープやマジックテープ、ファスナーを使って工夫しましょう。
バイアステープ
マジックテープ
ファスナー
お年寄りにやさしい靴下
この時期いちばん手軽な防寒具といえば、靴下でしょう。でもそれを穿くことが、お年寄りにとって大変な動作である場合もあります。また床や畳の上ではすべり易く、思わぬ事故につながる可能性もあるのです。
着脱しやすい靴下
足首の後ろ部分にリボン等で「取っ手」を付けると片手でも穿きやすくなります。また、市販のもので、脱ぐのが簡単なものもあります。

床や畳で滑らない工夫
もともと底に滑り止めが付いているものがありますが、お気に入りの靴下もゴム樹脂を付けることで、滑り止め付きの靴下になります。

※つま先に付けると、つまずきの原因になりますので注意しましょう。