遠距離介護の費用

　遠く離れて暮らす親が要介護状態になってしまった場合、どのように介護していくかはたいへん難しい問題です。
　親は住み慣れた土地を離れたがらず、かといって子どもたちも仕事や家庭の関係で、すぐに実家にもどることができません。結果、別居したままで介護をしていくことになります。
　遠距離になると、交通費や電話代などの通信費、また、民間の介護サービスなどに頼らざるを得なくなり、金銭的にはかなりの出費となります。

　しかし、悪い面ばかりではなく考え方によっては同居の介護と比較してメリットもあります。例えば、介護される人も、介護する人も現在の生活を変える必要がありません。

　「遠距離介護」とは、実際に介護を行なうことはもちろんですが、親が介護状態になる前からの介護予防や、いざという時の準備も含めて考える必要があります。