2.在宅介護のメリット・デメリット
在宅介護のメリット・デメリットについて考える
在宅介護のメリット
- 住み慣れた自宅で暮らせる。精神的な安定にもつながる
- 家族や地域の支えを受けられる
- 施設介護に比べて、介護費用が抑えられる場合がある
- 要介護者や家族の都合に合わせて介護のやり方を変えられる
- 主治医に継続して診てもらえる
在宅介護のデメリット
- 介護者の体力や時間が必要。夜間の介護があれば、家族は睡眠不足になることもある
- 介護は終わりが見えにくく、介護者の精神的ストレスが大きい
- 介護に関する知識や技術が必要
- 介護者が不在のときに何か起きてもすぐに対応できない
- 介護離職などで経済的に困窮するケースもある
介護は個別性が高く、介護費用の悩みも多岐にわたります。介護のさまざまな段階に応じた介護費用の悩みを11の事例で解説します。
「自宅で最期を迎えたい」と希望している方は多く、要介護者の意思を家族と専門職がチームで支える在宅での看取りについて解説しています。
介護施設を考えるタイミングは?
自宅で要介護者を介護していると、体力的・精神的な負担が大きくなったり、介護の方法に悩んだりすることがあります。介護施設の利用を考えるタイミングは、介護サービスを利用しても在宅介護の継続が難しくなったと感じたときや、要介護者の症状が進行し専門的なケアが必要になったときです。
また、介護者自身の健康や生活に支障が出てきた場合も、施設の利用を検討する目安となります。無理をせず、地域包括支援センターやケアマネジャーなどの専門家に相談しながら、要介護者と家族双方にとって最適な選択を考えることが大切です。
なお、介護施設への入居は生活環境が大きく変わるため、要介護者の気持ちへの配慮が欠かせません。そのため、短期間だけ介護施設に宿泊し食事や入浴、機能訓練などの支援を受けられる「ショートステイ(短期入所生活介護)」を利用する方法があります。事前に介護施設の生活を体験することで、要介護者も心の準備ができ、スムーズな入居へとつなげやすくなります。
介護施設を考えるタイミングの例
- 夜間の介護が頻繁になり、介護者が寝られない
- 排泄ケアが増えて、自宅の衛生環境の保持や家族の精神的負担が限界になる
- 危険な行動(火の不始末や外出して戻れないなど)で目が離せなくなった
- 医療的なケア(痰の吸引や管を使った栄養など)が頻繁に必要になった
- 介護者が病気になったり、介護疲れで倒れそうになっている