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2.つえ歩行の介助の方法と留意点

1.つえ歩行の介助

介助の内容

 介助者は要介護者のつえを持たない側(患側)に位置して身体を支え、歩幅・歩行速度・つえのつく位置などを確認しながら歩行する介助です。

要介護者の状態

 加齢による筋力低下やバランス機能の低下、足腰の痛みや麻痺などにより、歩行が不安定で、つえによる支えが必要な状態です。

具体的な介助方法

①介助者は要介護者がつえを持たない側(患側)のやや斜め後方に立ちます。
支える必要がある場合は、脇の下と肘を支えます。

要介護者がつえを持たない側のやや斜め後方に介助者が立っているイラスト

 つえは、肘が30度程度曲がる長さに調節されているか、あらかじめ確認しておきます。

 歩き出す前に、以下の足の運びで歩くよう声かけします。
つえ

つえを持たない側の足(患足)

つえを持つ側の足(健足)

つえの持ち方および足の
運びについて詳しく知りたい方は
以下のコンテンツもご覧ください

②介助者は要介護者が踏み出した足と同じ側の足をあわせて踏み出します。

要介護者が踏み出した足と同じ側の足をあわせて踏み出している介助者のイラスト

 要介護者の斜め後方に位置しながら、歩幅や歩行ペースをあわせてゆっくりと歩きます。

つえ歩行の介助の留意点

つえ歩行中は、つえの長さやつえ先の接地位置・角度、荷重のかけ方、足の運びなどを観察します。

つえの長さが適切か、つえ先ゴムの摩耗・破損がないかを定期的に点検します。

2.階段・段差のつえ歩行の介助

介助の内容

 つえを使用して階段を上り下りする時の歩行介助です。階段に手すりがある場合は、基本的にはつえではなく手すりを使ってもらうようにします。
 階段は転倒するリスクが高くなるため、つえを持つ側の足(麻痺や痛みがない側の足:健足)に重心をかけることを意識してもらいます。片麻痺の場合は麻痺側に立って歩行を介助します。

要介護者の状態

 平地では見守りでのつえ歩行が可能な方でも、階段・段差の上り下りではバランスの保持や脚の上げ下げが難しく、状況に応じて介助が必要になります。

具体的な介助方法

①階段・段差を上る際の介助

要介護者が階段・段差を上るところを介助者が介助しているイラスト

 介助者は要介護者の斜め後ろに立ち、後方にバランスを崩した時には支えられるようにします。

 歩き出す前に、以下の足の運びで歩くよう声かけします。
つえ

つえを持つ側の足(健足)

つえを持たない側の足(患足)

※一般的に、平地を歩く時とは足の運びが逆になります。

 要介護者を支えながら、半歩遅く上ります。

②階段・段差を下りる際の介助

要介護者が階段・段差を下るところを介助者が介助しているイラスト

 介助者は要介護者の斜め前に立ち、前方にバランスを崩した時には支えられるようにします。

 歩き出す前に、以下の足の運びで歩くよう声かけします。
つえ

つえを持たない側の足(患足)

つえを持つ側の足(健足)

 半歩先に下りながら、要介護者を支えます。

階段・段差のつえ歩行介助の留意点

(一般的には)上る時と下る時でつえと足の運びが変わりますので、事前にしっかり伝えます。

一段ずつゆっくり昇降し、急がせないようにします。

体力を消耗しやすいため、要介護者の体調や疲労度を常に確認します。

介助者自身も安定した姿勢を保ち、転倒・転落につながらないよう注意します。

公的介護保険制度の福祉用具の
対象になるつえについて知りたい方は
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