2025年4月の
介護休業制度改正
2025年4月からスタートしています!何が変わった?介護休業制度改正

家族の介護・看護をしながら働く人が”ビジネスケアラー”と呼ばれることが増えてきました。このビジネスケアラーで離職した人は、2022年時点で年間10.6万人に達しています(総務省「就業構造基本調査」(2022年)より)。就業継続を支援するために1995年から介護休業制度が設けられ、何度も改正されてきましたが、十分な効果は上がっていないのが実情です。
こうした中、2024年5月に育児・介護休業法が再び改正されました。改正後の介護休業法に関しては2025年4月から施行されています。
今回の改正の中心は、勤め先の事業主(会社)側に対し、「仕事と介護の両立」に向けたさまざまな支援策を義務づけたことです。具体的に、会社にどのような義務が課せられたのか、それにより労働者はどのようなメリットが得られるのかについて解説します。
介護休業制度の厚生労働省特設サイトをあわせてご覧ください。
プロフィール
執筆:
昭和37年群馬県出身。介護福祉ジャーナリスト。
立教大学法学部卒業後、出版社勤務。雑誌・書籍の編集業務を経てフリーに。
高齢者の自立・介護等をテーマとした取材、執筆、ラジオ・テレビ出演、講演等を行なっている。
著書に『介護事故・トラブル防止完璧マニュアル』『全図解イラスト 認知症ケアができる人材の育て方』(ぱる出版)など多数。