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3.アセスメントの充実で事故リスクを減らす(1/3)

公開日:2017年3月18日

ポイント1 
初期対応での正確な情報収集がカギ

 事故を防ぐには、利用者一人ひとりについてのリスクを正確に把握することが必要です。そのためには、その人の全体像をまずアセスメントしなければなりません。
 認知症と言ってもさまざまな病態があり、同時に認知症以外の疾患や服薬の状況が中核症状などに影響を与えていることがあります。例えば、腎不全や肝不全によって幻覚が強まることがあります。精神薬などの不適切な使用が記憶障害を助長することもあります。

 逆にいえば、内部疾患に対する治療や服薬などが適切に行なわれることにより、表に出ている症状が軽くなってケアの手間が減る可能性もあります。その段階で、本人が穏やかに過ごせる環境を整えることができるわけです。

 従って、まずはかかりつけ医にその人の認知症以外の疾患について、正確な診断を求め、その情報を認知症の専門医につなげたうえで、認知症診断をあおぎます。内部疾患や現状の服薬が、認知症の症状にどのような影響を与えているかについても、専門医の意見をきちんと聞き取ります。
 また、認知症を正しく診断するためには、心理検査のほかCTやMRI、脳血流検査などを駆使した総合的診断が必要です。

 以上の点からほかの疾患や服薬への理解、および認知症の総合的診断がきちんとできる専門医を早くから見つけましょう。

目の前の「症状」は、
本当に認知症によるものか?

「目の前の「症状」は、本当に認知症によるものか?」の図の画像

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