介護現場のヒヤリハット
ヒヤリハットとは、重大な事故は起こらないものの、事故に直結してもおかしくない事例の発見のことをいいます。
「車イスから落ちそうになった」「杖がすべって転びそうになった」など、日々の介護現場では、おもわずヒヤリとする場面があります。
そのヒヤリを事故につなげないために、介護している私たちは何をすればいいのでしょうか?
ここでは、“日々の気づきで“ある「介護現場のヒヤリハット」について25の質問に答えながら、事故が起きる原因、事故にしない仕組み作りについて考えます。課題解決にお役立てください。
- Q1 介護事故には、どのようなケースが多いのですか?
- Q2 事故防止のためのリスク管理はどのように進めるべきでしょうか?
- Q3 事故防止のために、何から始めればいいのでしょうか?
- Q4 介護事故が発生する背景には、どんな要因がありますか?
- Q5 介護事故防止の仕組みをどうやって築けばいいのでしょうか?
- Q6 介護事故の8割を占める「転倒・転落」はなぜ起こるのでしょうか?
- Q7 利用者本人のリスクをどのように把握すればいいのでしょか。
- Q8 精神状況や認知面のリスクとはどのようなものでしょうか?
- Q9 ADLは「自立」でも事故が発生することがありますか?
- Q10 介護事故を防ぐうえで見落としやすいポイントとは?
- Q11 誤嚥事故を防ぐには、まずどんな点を注意すべきですか?
- Q12 誤嚥事故を防ぐための「見守り」のポイントとは?
- Q13 誤嚥事故を防ぐための「口腔ケア」のポイントとは?
- Q14 おむつ交換時や体位交換時に発生しやすい事故とは?
- Q15 入浴介助を行なう際の事故防止のポイントとは?
- Q16 脱水症や低温やけどなどの事故を防ぐにはどうしたらいいですか?
- Q17 褥(じょく)そうや感染症などのリスク対策はどうすればよいでしょうか?
- Q18 利用者やその家族からの苦情はどう処理すればいいのでしょうか?
- Q19 不幸にして事故が発生したとき、対処法をどうすればいいでしょうか?
- Q20 事故が発生した際の「報告」の仕組みはどう整備すればいいでしょうか?
- Q21 利用者の容態急変時の救急車への同乗はどのようにしたらよいでしょうか?
- Q22 高齢者虐待の兆候を見つけた場合にはどうすればよいでしょうか?
- Q23 利用者側から「法令違反」のことを求められるときはどのように対処したらいいのでしょうか?
- Q24 いわゆる「困難ケース」に対処するにはどうすればよいのでしょうか?
- Q25 現場において公序良俗に反する事実が発覚した場合はどのようにしたらよいでしょうか?
プロフィール
執筆 田中 元 (たなか はじめ)
昭和37年群馬県出身。介護福祉ジャーナリスト。
立教大学法学部卒業後、出版社勤務。雑誌・書籍の編集業務を経てフリーに。
高齢者の自立・介護等をテーマとした取材、執筆、ラジオ・テレビ出演、講演等を行なっている。
著書に『介護事故・トラブル防止完璧マニュアル』『全図解イラスト 認知症ケアができる人材の育て方』 (ぱる出版)など多数。