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介護現場の防犯・防災にかかるリスクマネジメント

第2回 まずは各事業所・施設の特性からリスクを把握する

◇ポイント2 現場のチェックポイントをリスト化

公開日:2017年3月18日

 次に、各現場に潜むリスクを把握します。防災・防犯にかかるリスクの目安としては、大きくハード面とソフト面に分けられます。
 火災を例にとるならば、ハード面は煙の流れや延焼スピードを左右する環境要因はどうなっているか、被害の拡大を防ぐための火災報知器や消火器・スプリンクラーが整っているかどうかという点があげられます(もちろん、消防法令に則っているかどうかも重要なポイントです)。一方、ソフト面としては、利用者を安全に避難させるためのプランニングと、そのプランに沿った避難誘導が非常時でも冷静にできるかどうか。つまり、避難訓練等を通じた職員側のスキルが課題となります。
 以上のようなハード・ソフト面における「チェックすべきリスク・ポイント」を、事象(火災・震災・水害・犯罪など)ごとにまず抽出します。抽出に際しては、職員から防災・防犯管理者を指名したうえで担わせる方法もありますが、できるだけ複数の視点での作業で漏れをなくすることが必要です。例えば、各部署の代表者で構成する「防災・防犯委員会」などを組織し、管理者のもとグループワーク形式で行なうのが望ましいでしょう。
 グループワークに際しては、まず自治体や消防・警察庁で出している「防災・防犯ハンドブック」などを用意します。また、先に述べた朝礼等でのトピックから「実例から学ぶポイント」も整理しておきましょう。それらをもとに、自事業所・施設でのチェックポイントを出し合います。委員全員でポイントを整理・リスト化したら、「具体的にいつ、どうやって点検するか」という点検計画を立案します。そのリストと計画に基づき、現場におけるリスク把握作業を行なうことになります。

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