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介護現場の防犯・防災にかかるリスクマネジメント

第4回 「介護現場における『防犯』をどのように進めるか?」

◇ポイント2 防犯対策、まずは現場のリスクを把握する

公開日:2017年5月20日

 平成28年7月に神奈川県の障害者施設で発生した入所者への殺傷事件は、社会に大きな衝撃を与えました。この事件を受け、同年9月に厚生労働省から各自治体民生主管部局長あてに「社会福祉施設等における防犯にかかる安全の確保について」の通知が出されました。この通知には、各施設で自発的に進めるための防犯にかかる点検項目が添付されています。ここでは、その内容をベースとしたうえで、「着手しやすい部分」からとりあげます。
 リスクマネジメント全般で共通する出発点としては、やはり「各現場特有のリスク・課題を把握する」ことです。その点については、以下のような部分に特に注意が必要です。
 ①夜間の出入口からの動線(警備員室の前などを通るようになっているか)について。②夜間等に加え、施設開放やイベント開催時など職員配置が手薄になりそうな時間帯・場所について。③地域における不審者情報について。④現場への不審者侵入などがあった場合に利用者等を安全に誘導できる環境になっているかどうか、などです。まず、これらについて、いざという時(不審者等が侵入した場合など)を想定して、情報収集を行ないます。
 なお、防犯にかかる環境面で特に注意したいのは、以下のようなポイントです。①部外者が容易に敷地や建物に接近できる環境(道路と敷地の境界が不明確など)になっていないか。②建物や街路からの見通しが確保されているか(死角はないか)。③玄関・サッシ等が、これらを容易に破壊して侵入できる構造になっていないか。④警報解除のためのカギや暗証番号などが長期間更新されていないなどの状況はないか、などに注意が必要です。

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