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辞めない介護現場づくり

第4回 退職の連鎖を断ち切るための方策

<ポイント2>「ドミノ倒し」的退職を防ぐには?

 一人の退職者が出た場合、その人の抜けた業務を補うべく、現場の負担は高まります。経験豊富な人を新たに採用したとしても、職場の風土になじむまでには一定の時間が必要です。
 この現場負担を「ドミノ倒し」的な退職連鎖につなげないためには、退職者から現場への引き継ぎをしっかり行なわなければなりません。この引き継ぎをスムーズに進めるには、職責(その人が何をするべきかという職務範囲)を普段から明確にしておく必要があります。
 職責をあいまいなままにしておくと、普段の業務習慣の中で「誰もやらないから、自分がやらざるをえない」という、表から見えにくい業務範囲がどんどん広がっていきます。いざそれを引き継ごうと思っても、「その人」流の仕事でがんじがらめになっていて、何をどう引き継げばいいのかが分からないということになりがちです。
 例えば、認知症の利用者に対する、その職員なりの声かけが、利用者が穏やかに生活できるカギになっていたとします。そういう場合には、この職員なりの資質が形あるノウハウとして引き継がれないと、利用者の不穏な状態が底上げされ、すべての業務に影響を与えかねません。
 そこで、スムーズに引き継ぐためには、普段からその職員が果たしてきた役割について、退職までの一定期間、管理職などが業務観察を行なう中でいわゆる「棚卸し」をする必要があります。そうすることによって、その人が果たしてきた「見えにくい役割」を「見える」化し、引き継ぐ職員との間でOJT方式による職責確認を行なうことが可能になります。

第4回 退職の連鎖を断ち切るための方策

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