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辞めない介護現場づくり

第6回 定着をうながすための「よい職場環境」とは

<ポイント2> 職員の「やる気」を削がない業務配置

 すぐれた職場環境とは、職員にとって「働きやすい職場」であることです。何をもって「働きやすい」とするのかといえば、職員自身の「こういう仕事をしたい」というイメージと、業務に就いたときに抱く感覚の間に、どれだけズレが少ないかということに他なりません。
 例えば、「利用者ときちんと向き合ったうえで、個別ケアを実践したい」と考えている職員がいたとします。ところが、実際は「周辺症状が激しく、転倒リスクも高い利用者が多いゆえに、一時も目を離せない状況が続く」という部署に配置されたとしましょう。
 施設や事業者側としては、その職員の能力を評価したうえで「厳しい部署」に配置したのかもしれません。しかし、そこに職員の意向と現実のズレを埋めていくサポートがないと、たちまち「燃え尽き」の危険を招きます。
 こうした人材配置を行なう場合、「この職員ならここまでできるだろう」と安易に判断をせず、本人の意向(仕事に対するビジョン)を確認したうえで、そのビジョンが崩れてしまわないよう軟着陸させる仕掛けが必要になってきます。
 例えば、異動からしばらくの間、「最も周辺症状が激しい利用者」の専属担当を任せます。最も対応困難な人に「専属職員」がつけば、周囲の負担はいくらか緩和され、当の職員にとっても「(高い技能は必要ですが)利用者ときちんと向き合う」というビジョンとの整合性がとりやすくなります。「周辺症状の激しい人と向き合う」という厳しさはありますが、ビジョンとのズレを最小限に抑えることができるでしょう。そうすれば、モチベーションを維持しながらスキルを高めることが可能になるわけです。このように本人の意思と業務負担とのバランスをとるということが重要なのです。

第6回 定着をうながすための「よい職場環境」とは

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