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辞めない介護現場づくり

第6回 定着をうながすための「よい職場環境」とは

<ポイント3> 夜勤などの業務負担への最大限の配慮を

 介護労働における負担の大きさを象徴するものの一つが、施設等における「夜勤」です。介護現場では、昼夜逆転の傾向がある利用者や、認知症で夜間ほど不穏になる人もたくさんいます。そうした夜勤帯で極端に人員配置が少なくなれば、緊張の度合いは一気に高まります。
 人間には本来「夜は緊張を解いて休む」という体内サイクルがあります。全く逆の状況が続けば、自律神経はもとより血流などにも乱れが生じ、腰痛や肩こりの原因ともなり、ついには、精神的な変調にもつながりかねません。
 それに対処するためには、二つのサポートが求められます。一つは、夜間の緊張状態を緩和するシステムを確立すること。もう一つは、夜勤明けにどのようなメンテナンスをすれば、体内サイクルの乱れを最小限に抑えられるかという知識を組織全体で共有するということです。
 前者については、各利用者の夜間の状態をきちんとモニタリングし、「どの時間帯にどの利用者が起きてくるか。どんな訴え・行動を起こすか」という情報をしっかり共有することが基本です。その人の「安定した習慣」が頭に入っていれば、心の準備ができ緊張の緩和につながります。利用者の行動監視・抑制にならない配慮をしたうえで、ベッドセンサー等の導入も考えるべきでしょう。
 後者については、夜勤明けの睡眠の質を上げるためのノウハウ、あるいは家でもできる腰痛予防のストレッチなどの知識をまとめ、施設内研修などで伝えていく方法があります。「職員を守る」ことは「利用者を守る」、ひいては「組織全体を守る」ことにつながるという考え方を根づかせていくことが必要です。

第6回 定着をうながすための「よい職場環境」とは
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