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認知症カフェに行こう!

「認知症カフェ」は、認知症の人と家族、地域住民、専門職などをつなぐ、誰もが参加できる集いの場です。
オランダで始まった「認知症カフェ」は世界各国に広がり、日本では「オレンジカフェ」などの名前で増え続けています。

「認知症カフェに行こう!」のタイトル用画像
更新日:2024年9月22日
「世界各国の認知症カフェの様子」の画像
  • 「日本の国旗」の画像日本:認知症カフェ
  • 「オランダの国旗」の画像オランダ:アルツハイマーカフェ
  • 「イギリスの国旗」の画像イギリス:メモリーカフェ

※オレンジの意味
江戸時代に生まれた「柿色の赤絵陶器」が世界に広まった。日本の認知症への取組みも、世界に広がってほしいと願いオレンジになった。また、オレンジ色は「手助けします」といった意味も持っている。

Q1.「認知症カフェ」はどういうところですか?

 認知症カフェは、「認知症」にかかわる当事者やその家族なども含めたすべての人々のための憩いの場です。
 「カフェ」といってもいわゆる街の喫茶店ではなく、一つのテーマで興味のある人が集う、交流会を意味します。お茶やコーヒーなどを飲みながら、悩みを聞いたり情報交換をしています。
 公的介護保険制度などのサービスではなく、年齢を問わず参加できるコミュニティ(集う場)です。

 運営者は地域包括支援センターをはじめ社会福祉法人や病院、学校、NPOや家族会などさまざまで、参加費は無料から数百円程度です。
 開催場所は役所や公民館などの公共の場はもちろん、レストランや喫茶店、薬局、銭湯、スーパーマーケットなど、地域の身近なところなどの民間の場にも広がっています。

「認知症カフェの利用者」の画像 「認知症カフェの利用者」の画像

支援・協力したい人

  • 専門職
  • 認知症サポーター外部リンクマークの画像」養成講座を受けた人
  • 介護を終えられたなどの経験者
  • 認知症のことを理解したい人、何か手伝いをしたい人

当事者や家族

  • 最近もの忘れがひどくなり、心配な人または気になる人
  • 認知症と診断を受けたご本人
  • 将来、親や自分が認知症という病気になった時のことが心配な人
  • 認知症の人を介護している人
  • コラム カフェの魅力紹介①
  • 生演奏で歌う
    うたごえ喫茶風カフェ
  • 「Q1_コラム用」の画像

 ある福祉会館の一室。スクリーンに映し出される歌詞を見ながら、ピアノの演奏にあわせて歌う「うたごえ喫茶オレンジ」が毎月開催されている。
 童謡や唱歌はもちろん、自分達の青春時代に流行った歌謡曲や、フォークソングなどを、楽しげに大きな声で一緒に歌う。なかには曲にあわせて、踊り出す人も。手拍子や、笑い声があふれ、とても賑やか。

 「認知症になった母と毎月参加しています。好きな歌の歌詞をしっかり覚えていてびっくり」
 「ここに来た日は夜もぐっすり眠れます」
 「自宅でも歌を口ずさむことが多くなりました」と参加者の声。

「Q1_コラム用」の画像

Q2.「認知症カフェ」で何ができるの?

 認知症カフェは、さまざまなタイプがあります。
 参加者の交流を楽しむことを目的にしているところや、コンサートなどイベント企画が催されているところもあります。自分に合った認知症カフェを探しましょう。

「「認知症カフェ」でできること」の画像 「「認知症カフェ」でできること」の画像

楽しむ

  • 認知症カフェが企画・運営するイベント等
  • 新しい友人ができる

学ぶ

  • 講演会やワークショップに参加
  • 認知症についての理解
  • 介護などの最新情報、ほか

相談する

  • 介護福祉士などの専門家に相談
  • 認知症当事者やその家族同士が情報を交換

アクティビティ
(活動)に参加する

  • 脳トレ、エクササイズ
  • 手芸、料理、将棋
  • PC教室 など

アクティビティ
(活動)に参加する

  • 脳トレ、エクササイズ
  • 手芸、料理、将棋
  • PC教室 など

相談する

  • 介護福祉士などの専門家に相談
  • 認知症当事者やその家族同士が情報を交換
  • コラム カフェの魅力紹介②
  • お茶自慢・お菓子自慢
  • 「Q2_コラム用」の画像

お茶とお菓子の人気メニューは?

  • しょうがを入れた日本茶、ミントを入れた紅茶など、毎月の工夫したお茶が人気。
  • お茶菓子は懐かしい駄菓子や郷土のお菓子をだす。ラムネと麩菓子が人気ナンバーワン。
  • お菓子だけではなく、お漬物も用意している。
  • クリスマスシーズンだけだが、ケーキをだすと特別感があって盛り上がる。

「Q2_コラム用」の画像

Q3.あなたが「認知症カフェ」に行くのはなぜ?

当事者・家族の負担軽減

同じ家族介護者同士で、悩みや気持ちを共有してます

情報交換で、介護の負担や不安が軽くなりました

ほかの認知症当事者と知り合え、同じ境遇の仲間と話し合える

介護や医療の専門家からアドバイスを受けることもできてありがたい

「認知症カフェの利用者の声」の画像

地域貢献

地域(社会)に参加しているという気になる

近所に住んでいます。地域のお役に立ちたいと参加しています

Q4.ここが知りたい!参加者に聞きました。

どうやって探したらいいでしょう。

お住まいの地域包括支援センターや役所の高齢者支援の窓口、ネットでも地域のカフェを案内していますよ。担当のケアマネジャーがいたら聞いてみてください。

本人がいると話しづらいので、
家族の私だけでいくことはできますか?

もちろんご家族だけでも大歓迎です!そのように希望する方もいます。
会の趣旨や各回によっても違うのでお問い合わせください。

うちの近くにあるようですが、
近所の人に知られたくないんです。

参加する場所に決まりはありません。隣町でもどこでも、行けそうなところ、行きやすいところなどを選んでいただいて構いません。

人見知りなのではじめての人と
交流するのは不安です。

みんな最初ははじめて。不安な心を、カフェのスタッフや私たちに話してください。仲間入りのお手伝いをしますよ。

心配ご無用です。まずはお問い合わせください。
そしてぜひお会いしましょう!

「ご年配女性と若い女性」の画像

体験レポート 
認知症カフェに行ってきました!

 今回、2箇所のカフェを訪問。その活動の様子をお伝えします。
 全く違う内容に誰もがビックリ!!カフェのスタイルは千差万別です。さあ、のぞいてみましょう。

監修者:川崎かわさき 裕彰ひろあき
かわさき社会福祉士事務所 所長
介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、司法面接トレーナー、日本アンガーマネジメント協会ファシリテーター

入所施設等での介護職を経て、地域包括支援センターの主任介護支援専門員、センター長を兼務した。現在は、高齢者・障害者虐待防止や成年後見等の権利擁護に関する研修講師、また市区町村から相談を受け、助言・提案、事例検討や体制支援も行なっている。

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