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おひとりさまの最期

  • 著者名:上野千鶴子
  • ISBN:978-4-02-251325-0
  • 出版社名:朝日新聞出版
  • 価格:1,400円(税抜き)
  • 発売日:2016年2月20日

 上野千鶴子氏による「おひとりさま」3部作の完結編。
 シングル女性を「おひとりさま」と呼び、その老いを論じて75万部のベストセラーとなった『おひとりさまの老後』、「男性おひとりさま」が楽しく幸せな老後を生きていくノウハウをまとめた『男おひとりさま道』、そして本書『おひとりさまの最期』の3冊です。
 2007年、第一作が出て以来、高齢者を取り巻く環境は予想を上回るスピードで変化してきています。ますますおひとりさまが増えていると同時に、政府が在宅看取りを増やす方向へ舵を切りました。

 本書は施設や病院ではなく暮らし慣れた自宅で最期を迎える「在宅ひとり死」をメインテーマに掲げ、「在宅ひとり死」を可能にする現実的な必要条件を多方面に取材し、今の日本でどこまで可能なのかを問い続けます。
 著者は、訪問医療・訪問看護・訪問介護の現場での取材を積み重ね、この3点を整えれば、「在宅ひとり死」は、独居者でも在宅死は十分可能だと結論づけています。
 この本から伝わってくるのは、まさに"当事者目線"。「誰でもない、私が知りたいから」という切実な動機で、解決策を模索しながら現場に力強く切り込んでいきます。
 著者は東京大学名誉教授であり、日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニアです。本書からさらに、「高齢社会を切り開くパイオニア」の姿を見出すに違いありません。

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