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無意識のうちに虐待になっていませんか?

高齢者への虐待が年々増えているといわれていますが、している側もされている側も虐待だとは気づきにくい盲点をわかりやすく説明しています。

更新日:2022年5月22日

1.忘れていませんか? 敬う心。大切にする心。

 あなたがまだ小さかった頃、うまく歩けなくても、上手に食べられなくても、おねしょをしても、ずっと見守り続けてくれた、お父さん、お母さん。今度は、あなたが見守ってあげる番になりました。高齢社会を迎え、自宅で介護を受ける方も年々増えています。

 しかし、その一方で介護疲れや責任感の重さから、介護者が無意識のうちに虐待行為をしてしまうケースも実は少なくありません。
うまくできないことや理解できないこと、忘れてしまうことなどを責めたり怒ったりしていませんか?もう一度高齢者との接し方を振り返ってみてください。愛情をたくさんかけてもらった人へ敬う心で接していれば、きっとあなたもいつかそうしてもらえます。

 地域で、みんなで、育てよう!敬う心。大切にする心。高齢者を大切にする気持ちが育つほど、介護が楽になります。

2.虐待は気づきにくいものですが...

 高齢者への虐待が年々増えているといわれていますが、している側もされている側も虐待だとは気づきにくいという盲点が。
 介護の大変さから無自覚に高齢者に強くあたってしまう危険もあり、まず無意識のうちに虐待になっていないかどうか、確認しましょう。

その多くは、虐待をしているという
自覚がなく...

虐待をしている側のほとんどは、「そんなつもりはない」というのも事実です。

虐待を受けている高齢者の多くが
認知症で...

虐待されていることが自覚できないか、そのつらさを上手に訴えられないケースも多数。

その多くは、
虐待をしているという

自覚がなく...

虐待をしている側のほとんどは、「そんなつもりはない」というのも事実です。

虐待を受けている
高齢者の多くが

認知症で...

虐待されていることが自覚できないか、そのつらさを上手に訴えられないケースも多数。

3.高齢者の方には、こんな接し方を!

 まず、安心して信頼してもらう。
 高齢者の行動を受け入れ、大切にしている心を伝えながら介護することで、お互いに信頼関係が生まれ、介護も楽になります。どんな接し方がよいのか、よく知っておきましょう。

プライドを傷つけない

 高齢者の意思や人格を大切にしましょう。子ども扱いせず、大人の言葉で会話をすることも大切です。

ペースを合わせる

 自分でできることは自分でやってもらいましょう。ただし、無理に急かしたり、手に持っている服や靴などを奪いとって代わりにやってあげるような行為は禁物です。

聞き上手で話を聞きましょう

 高齢者は、昔話などはよく憶えていることが多いので、ゆっくり時間をとって話を聞くことで、コミュニケーションをとりましょう。

事故を未然に防ぐ工夫をする

 高齢者の安全には十分に配慮を。いわば幼児に接するのと同じような心づもりで。

介護の悩みをひとりで抱え込まないで...

 高齢者とどう接したらいいかわからない、経済的にきついなど、介護にはさまざまな悩みがつきものです。ひとりで抱え込んでしまうと、それがストレスとなって、虐待につながりやすくなり、自分の体調も崩れてしまいます。
 悩みは話せば楽になることも多いので、家族や信頼できる友人に話を聞いてもらいましょう。

虐待についての相談窓口

市区町村の
高齢者福祉担当課や
地域包括支援センターへ

高齢者を支援するネットワーク

 市区町村と高齢者を支援するさまざまな関係団体が協力して、高齢者の異変をすばやく発見するシステムづくりが進んでいます。高齢者に異変を感じたら、すぐに報告しましょう。

出典:「無意識のうちに虐待になっていませんか?」©社会保険出版社(無断転載を禁ず)

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