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不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方

  • 著者名:中村恒子、奥田弘美
  • ISBN:978-4-7991-0991-5
  • 出版社:(株)すばる舎
  • 価格:1,200円(税抜き)
  • 発売日:2021年10月8日

 私たちがはじめて直面する「長寿」という名の長い老後。
 心身ともに思うようにならない、長い間寝たきりで生きる目的が見いだせない、話し相手がいなくて孤独、などの悩みが生まれ、「長すぎる未来に対する不安」を感じている人も増えていると言います。

 本書は世代の違う精神科医が「老後の心身の不安と折り合いをつけて、うまいこと老いる」をテーマに語り合います。ひとりは92歳(2021年現在)の中村恒子先生。90歳まで現役医師として働いていた生涯現役の理想的なモデルのような女性です。もうひとりは54歳の奥田弘美医師。内科医の時に中村先生に出会い精神科医になり企業の産業医としても活躍しています。

  • 第一章 老いを受け入れるほど人は幸せになれる
  • 第二章 人間関係はどんどん手放していく
  • 第三章 「これまで」や「これから」で頭を満たさない
  • 第四章 「死」との向き合い方はちゃんとある
  • 第五章 終着駅に笑顔で降り立つために

 多くの人々の苦しみに寄り添ってきた精神科医ふたりの対話はアドバイスが具体的です。人間関係で悩む人には、「老化で体力気力が落ちる分、人間関係に使うエネルギーも省エネしなくちゃいけない。人は選んで付き合う」。反省ばかりする人には「自分の一番の味方は自分。それを忘れない」。
 さらに「大丈夫、歳をとるほど自由が待っています」と、中村先生。ひとつひとつの言葉が示唆と思いやりに満ちています。

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