利用者の"動き出し"を引き出すコミュニケーション 「動き出しは本人から」を実践する102の言葉

- 著者名:大堀具視
- ISBN:978-4-8058-8291-7
- 出版社名:中央法規出版(株)
- 価格:2,000円(税抜き)
- 発売日:2021年4月9日
介護する人と介護される人という立場で行なわれるコミュニケーションはどうしても介護者がリードすることになりがちです。
介護現場では、利用者主体の介護をめざしています。「動き出しは本人から」ということは、介助者であれば誰でも大切に感じてはいても、待てない、つい手が出てしまうというのが現実ではないでしょうか。
本書は、利用者の「動き出し」を引き出すために、「寝返り」「立ち上がり」「移乗・移動」などの基本的な102の介護場面を取り上げ、「できそうな感じがしませんか?」「十分に力が入っていますよ」「起きてみませんか?」など、その場面で使いたい、短い一言の具体例をあげています。
これらの「声かけ」は、けっして表面的なノウハウにとどまりません。その一言一言の背景には「利用者の隠された本当の力を知るために」「たずねることでチャレンジが生まれる」などがあり、利用者主体の介護を行なうためのかかわり方が丁寧に説明されています。
介護職や、介護職をめざす人々はもちろんのこと、介護家族にも読んでもらいたい本です。