「食べる」介護のきほん 誤嚥を防いで食の楽しみをキープする、食事介助&お口のケア(はじめての在宅介護シリーズ)
- 著者名:齋藤真由
- ISBN:978-4-7981-7264-4
- 出版社:(株)翔泳社
- 価格:1,500円(税抜き)
- 発売日:2021年11月18日
高齢者にとって「食べる」ということは、命をつなぐことだけではなく、加齢とともに制限が増えていく生活において、毎日の楽しみの一つです。
あたり前のように思える「口から食べる」ことは、高齢者にとっては心身の健康や生活の質に直結すると言います。
「はじめての在宅介護シリーズ」として書かれた本書は、高齢者が食べやすい食事、食事の時の姿勢、家庭でできる口腔ケア、「食べる、しゃべる、飲み込む力を維持する」エクササイズなど、「基本のノウハウ」がわかりやすく解説されています。
また食事は毎日のことですから、作り手は栄養や好みにあった仕度がたいへんです。せっかく作っても「食べてくれない」「むせてしまう」「毎食2時間かかる」など困り事が出てくる場合もあります。本書にはそれらの困り事の解決方法も示されます。
著者は栄養士の資格も持つ歯科医師。著者自身も父親の介護経験が有り、書かれている内容はあくまで介護者に寄り添っています。
「介護は迷いと決断、そして『これでよかったのか』という悩みの連続ですが、そのときに本人や家族が出した答えはすべて正解だ、と私は思っています」という言葉が、介護する人たちの心に響きます。