ぼけますから、よろしくお願いします。

- 著者名:信友直子
- ISBN:978-4-10-352941-5
- 出版社名:株式会社 新潮社
- 価格:1,364円(税抜き)
- 発売日:2019年10月25日
「ぼけますから、よろしくお願いします。」というタイトルは、認知症の兆しの中で著者の母がおどけたように言った言葉。そこには母親の不安と切実な思いがこもっていました。
著者の母が認知症と診断されたのは85歳の時。93歳になる耳の遠い父による慣れない家事で母を支える日々が始まります。
娘である著者は東京で映像作家として活躍しています。広島に帰って介護すべきではないかと悩む娘に、「心配せんでもええ。あんたはあんたの仕事をした方がええわい」と、両親は背中を後押しします。
両親が元気なときから撮り続けていた映像は、次第に、両親の「老い」の克明な記録、そして葛藤の中で「老い」を見続ける娘の記録になっていきます。
娘だったがゆえに撮れた映像の向こうに、夫婦の愛、親子の愛があふれています。
老老介護、認知症介護、遠距離介護の実態を写したこの映像はやがてテレビドキュメンタリーで放映されて大反響を呼び、さらに『ぼけますから、よろしくお願いします。』として映画化されました。そこで描ききれなかったことを書籍化したのが本書です。
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