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おひとりさまの逆襲 「物わかりのよい老人」になんかならない

  • 著者名:上野千鶴子、小島美里
  • ISBN:978-4-8284-2516-0
  • 出版社名:(株)ビジネス社
  • 価格:1,500円(税抜き)
  • 発売日:2023年5月1日

 配偶者にも子どもにも頼らず自分らしい最期を迎えるにはどうすればよいのか、安心して認知症になれる社会に向けて私達は今何をすべきなのか。
 「元祖おひとりさま」の社会学者上野千鶴子氏と、介護事業27年の現場のプロ小島美里氏が長年培った知見から徹底討論したのが本書です。

 2025年には団塊世代が後期高齢者になるため、認知症患者の数は急増すると予測されています。上野氏は、団塊世代は学生運動を経た世代であり「他人に自分のことを決めてほしくない」という「ものを言う」要介護者が増え、現在の介護の形も変化するのではないかと言います。

 本書は特に「介護保険が危機を迎えている!」という思いを胸に対談が進められています。
 今後、医療・介護の面で大きな社会的な負荷がかかることも予想され、その対策もふまえて、政府は介護保険制度を改定してきました。つまり、介護保険制度は、介護費用を抑えるために介護サービスの利用を制限する傾向にあります。ふたりはこれを「介護保険の危機」であり「改悪」になることを危惧しています。

 介護保険を変えたその先には、「在宅」という名の「放置」、「老後の沙汰も金次第」の社会が待っているといい、今こそ声をあげないといけないと、この対談集を出したという上野氏・小島氏。
 団塊世代、団塊ジュニア、介護職の人たちのより良い未来を考える一書です。

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