認知症の人がスッと落ち着く言葉かけ
- 著者名:右馬埜節子
- ISBN:978-4-06-282471-2
- 出版社名:講談社
- 価格:1,400円(税抜き)
- 発売日:2016年3月22日
「認知症」は新聞や雑誌・テレビなどのメディアに頻繁に取り上げられ、全国の認知症サポーターも713万人(平成27年12月現在)を超えるなど、認知症に対する社会の理解は徐々に深まっているかのように見えます。
しかし、その症状は千差万別で、万人に必ず効く「特効薬」のようなものはありません。著者の右馬埜さんは20年以上にわたり認知症専門相談員を務め、関わったケース数は2000例を超えるベテラン相談員です。
「私たちは記憶を知識や体験として積み上げていく「足し算の世界」に住んでいます。しかし、認知症の人は、病気によって記憶が失われていく「引き算の世界」に住んでいます。だから私たちは、その世界に合わせて「引き算」を使った言葉かけや対応をする必要がある」と言います。
その「引き算で対応する」とはどういうことなのでしょうか。
本書は、ところどころにマンガを入れながら、「暴言をはいたり、大声を出したりする」「運転をやめようとしない」「入浴を拒否する」など、具体的な事例に対して、認知症の人の心に寄り添う方法や、解決につながる方法など「引き算で対応する」コツを紹介しています。
2025年には700万人になる(厚生労働省2015年発表)と言われている認知症。現在認知症に関わっている人だけでなく、"これから"関わるかもしれない方にも入門書として役立つ一冊です。