2.入退院の流れ(プロセス)
Aさんは、転倒し足の骨折のため入院し、手術をしました。手術の傷も問題なく、入院治療が終了すると退院です。
しかし、入院前と同じ状態に戻ったわけではなく、当面は車いすを利用しないと生活が難しくなりました。
医療的な課題は落ち着いていますが、自宅で生活をするためには、道具(福祉用具)の使用や、身の回りのことへの手助けが必要です。このような生活上の課題は、介護の課題となるため、自宅に戻って生活するための介護保険のサービスを使うことや、あるいは自宅で生活できる状態へ回復するためにリハビリの専門病院へ転院を考える必要があります。
①退院に向けて
入院時から退院後を見すえた活動を開始することになります。
いち早く普段の生活に戻るために、医師・看護師・リハビリ職など多職種による退院に向けた支援が行なわれます。
支援が必要な方には、院内の相談窓口で職員と面談し、退院に向けて相談していくことができます。
個人の状況や病気によっても違いがあるので、どのような選択肢があるかを知り、今後を考えていくことになります。
さまざまな職種がチームで
患者・家族を支えます。

②入退院の流れ
「治療」を行なう過程で「退院」に向けての準備をしていくことになります。

※1スクリーニング
退院に向けた支援が必要かどうかをチェックして抽出する仕組みのことです。
※2カンファレンス
関連スタッフが、情報の共有や共通理解を図り、問題解決を図るために開催される会議のことです。