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入居施設(有料老人ホーム等)の選び方

介護施設の種類ごとに「特徴」「入居対象」「費用の目安」「選ぶ際のポイント」を解説します。

更新日:2022年1月15日

様々な種類の高齢者向け入居施設

 高齢者向け入居施設には、介護が必要な人から、自立して生活が営める人までを対象に、様々な種類があります。施設を選ぶ場合には、どのような人を対象にしたものかをまず確認しましょう。

特別養護老人ホーム
(介護老人福祉施設、通称:特養)

 原則、要介護3以上(※)の介護認定を受けた人のみ入居できます。数が不足しているため、実際には重度の介護が必要な人が優先的に入居している場合が多いようです。

※詳しくはお住まいの市町村等にお問い合わせください。

介護老人保健施設(通称:老健)

 要介護1以上の介護認定を受けた人のみが利用でき、介護、看護、リハビリが受けられますが、在宅復帰をめざす施設のため、通常、3ヵ月を目安に退所指導が行われます。

グループホーム
(認知症対応型共同生活介護)

 認知症の方で、要介護1(一部要支援2)以上の介護認定を受けた人のみを対象にした施設です。5~9人の認知症高齢者がグループになり、介護を受けながら家庭的な雰囲気の中で共同生活をします。

介護付き有料老人ホーム

 入居時に介護を必要としない人から、要介護認定を受けた人まで、施設によって幅広く受け入れています。介護が必要になった場合は、その施設の介護職員がサービスを提供します。

住宅型有料老人ホーム

 介護の必要のない自立した人から入居できます。施設自体は介護サービスを提供しませんが、介護が必要になったら外部の介護サービスを利用して住み続けることができます。

サービス付き高齢者向け住宅

 バリアフリー設備や安否確認・生活相談サービスは必ず提供されますが、それ以外にどのような生活支援サービスが提供されるかは住宅によって異なります。介護が必要になっても、外部のサービスを利用すれば、住み続けることができます。

軽費老人ホーム(ケアハウス)

 身体機能の低下などで自立した生活を営むことに不安があり、家族の援助を得ることが難しい60歳以上の人が比較的少ない自己負担で入居でき、高齢者のケアに配慮しつつ自立した生活が確保できるよう考えられた老人福祉法による入所施設です。

高齢者向け入居施設を選ぶ際の
ポイント

 高齢者向け入居施設選びでは、次の各ポイントも重要になります。

入居費用・費用の支払い方式

 入居施設選びで最も現実的なポイントが、入居に必要な費用をまかなうことができるかという点です。資産がどのくらいあるか、今後、年金などからのコンスタントな収入がどのくらい見込めるかを試算し、ご自分の資金力に合った施設を選びましょう。
 また、終身にわたる家賃相当金額を入居時に一括して支払う「一時金方式」や、通常の賃貸住宅のように家賃を月払いする方式など様々な支払い方式があるため、どの支払い方式が一番利用しやすいかを選択する必要もあります。

施設の個性・特徴

 また、次のような各ポイントについて、施設の個性・特徴を把握し、利用する人本人とその家族のニーズや希望に合ったものを選ぶ必要があります。

  • 運営方針(入居要件、入居率、退去要件など)
  • 経営状況(経営母体の主な事業、財務諸表など)
  • 介護サービス提供体制(利用者の人数に対する職員の人数の割合など)
  • 設備(居室・共有スペースの広さや備品など)
  • 医療的ケア(経管栄養、痰の吸引、人工呼吸器など)へ対応してもらえるか
  • 生活支援サービス(食事、洗濯、居室の清掃、買い物代行、各種手続き代行など)の種類
  • 行事/レクレェーション(年間行事、サークル活動など)
  • 立地/周辺環境

入居を希望する時期と空き状況

 入居施設は種類も数も豊富にあるように思えますが、実際は、空きがなくて入居できないという場合もあります。特に、限られた時間内に施設を探して、早く入居しなければならないとなると、希望する施設が一杯で入れないという可能性も高くなります。
 しばらく待てば空きが出る可能性も十分にあるため、できれば、時間的余裕をもって施設探しをしたいものです。時間をかければ、複数の施設で見学や体験入居を行った上で、自分の希望に合う施設がじっくり選べるようになります。

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